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被害者が明かすクマ襲撃の瞬間 新潟県“クマ出没特別警報”を発令

新潟県長岡市の女性がクマに襲われた現場(本田賢一撮影)
新潟県長岡市の女性がクマに襲われた現場(本田賢一撮影)
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 「最初、家の人が作業をしているのかなと思ったんです。目をこらすと大きな動物の目が見え、とっさにクマだ、逃げないと死ぬと思いました。私との間は2メートルほどでした」

 次の瞬間、体長約1メートルのクマが四足歩行で飛び出してきたため、女性は反射的に自宅に向かって走った。

 「走っている最中に痛みが走りましたが、そのまま家に逃げ込みました。右腕と右太ももにひっかき傷があり、出血していました」

 襲ったツキノワグマはまだつかまっていない。女性の自宅周辺ではその後も、畑で足跡が見つかったり、柿の木に動物が登った痕跡があって実を食べられたりしているという。

 「深いひっかき傷はまだ跡が残っています。車で帰宅する際は家の玄関前に横付けし、さっと家に入るようにしています」

 栃尾地区では例年、クマの目撃情報が多く寄せられているが、女性宅周辺では過去、目撃例はなかった。実際に訪ねてみると、周りには民家が立ち並び、これほど人の生活圏にまでクマが出没するのかと驚かされる。

目撃例なくても要警戒

 被害女性はなぜ、これまで目撃例がない自宅前で襲われたのか。クマの生態に詳しい新潟大学農学部の箕口(みぐち)秀夫教授はその背景をこう分析する。

 「クマはかつて奥深い山に生息していた。しかし、過疎化や高齢化により里山が荒れるようになると、一生を里山で過ごすクマ集団が出現するようになった。こうした“里グマ”が人の存在に慣れ、市街地などに出没する“新世代グマ”へと進化している」

 出没をいつまで警戒すればいいのか。箕口氏は「今後の気象条件にもよるが、年内は気を付けたほうがいい」と指摘する。

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