【深層リポート】栃木発 全国初の「レクサス」パトカー 注目生かし交通事故抑止へ

交通機動隊の椎名泰裕副隊長は「レクサスは注目度が高く、運転中のドライバーに認識してもらいやすい。広報活動で役立つのに加え、事故抑止効果もあると期待している」と話す。目立つ外観でパトカーをドライバーに認識させ、「安全運転を心がけてもらえる可能性が高まるのでは」と期待する。
他のスポーツカーも
県警では他にも、日産自動車の「GT-R」などスポーツタイプのパトカーを配備している。「GT-R」が登場するイベントは県内外から多くのファンを集め、格好の啓発機会になっている。
県警は「スポーツカーの高い注目度を生かし、事故防止に役立てたい」と意気込む。県警が事故抑止に高い効果を上げることができれば、機能と話題性を併せ持つスポーツタイプのパトカーが全国で増えるかもしれない。
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【スポーツタイプのパトカー】 栃木県警には「レクサスLC500」のほかにも、日産自動車「GT-R」、同社「フェアレディZ」、ホンダ「NSX」などのスポーツタイプの車両がパトカーとして配備されている。各車は通常業務のほか、広報イベントに参加して交通安全などを啓発してきた。愛知県警では三菱自動車「GTO」が長年活躍しているなど、他県でも地域で愛されるスポーツタイプのパトカーがある。
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【記者の独り言】 特別に車が好きというわけではないが、実際にレクサスのパトカーを目にすると、「かっこいい」という感想が浮かんできた。大きな車体に輝く「L」のエンブレムがまぶしい。配備のハードルが高いことは重々承知だが、スポーツタイプのパトカーが安全啓発の機会や抑止力につながり、事故が減少する可能性があるのだとしたら…。高い購入費、維持費を払う価値はあるのかもしれない。(根本和哉)