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【川村妙慶の人生相談】妻に無視され 苦しいです

イラスト・千葉真
イラスト・千葉真

相談

 40代男性。結婚10年、夫婦仲よくやってきましたが、あることをきっかけに、妻があまり口をきいてくれなくなりました。

 原因は、息子(6)のランドセルを買いに行くと決めていた当日に、妻が突然「行かない」と言い、私が怒ったからです。

 あまりに無視がひどいので、「無視しないで答えてよ」と言うと、渋々返事はしてくれます。私も悪かったけれど、妻にも悪かった面はあると思います。考えていると頭痛がひどくなり、息苦しくなります。

 もともと私は家事も嫌いではなく、毎日の夕食のおかずを作ったり、休日は掃除もしたりしています。子供のことも一生懸命やっているつもりですが、たぶん妻にも積もり積もったことがあるのかと思います。今後どのように接したらよいのか。駄目なら別居も考えております。

回答

 ようこそお便りくださいました。新型コロナウイルス禍で、誰もがストレスを感じる中、夫婦間でも、互いのちょっとした行動がイライラを招くことがありますね。きっと連れ合いさんは、心に余裕がないのかもしれません。ですから、少しでも気に入らない状況に出合うと、「無視」という形で反発しているのでしょう。ましてや夫婦となると、それが露骨に出てくるものですね。

 あなたも、無視されるのは苦しいし、腹も立つでしょう。しかし、無視は「怒っている理由の説明が言えないための行為」だということを知ってほしいのです。

 私も数年前、夫に話しかけても無視されることが続きました。理由を聞くと「君と話すだけで腹立つ」と言います。私は怒りと悲しみを抱えながら、学生時代に師から学んだことをつづったノートを開きました。

 「怒らないことによって怒りにうち勝て」(お釈迦様の教えを集めた経典「ダンマパダ」から)。

 ノートにあったこの言葉が胸に響いたのです。怒りに怒りをぶつけても炎上するだけ。怒りはいつかは滅していきます。そう思うと、相手の怒りが収まる時期を待って、自然と笑顔で接することができたのです。不思議なもので、半年後には夫から声をかけてくれるようになりました。

 怒っているときは、誰かの言葉を聞く余裕はないのです。ここはあなたが大人になって、自己主張はぐっとこらえて、「嫌な思いをさせてごめんね」と、相手の気持ちに寄り添った伝え方を心がけてください。

 謝るときに「僕も悪いけど、君も悪い、お互いさまだよ」とは言わないようにしましょう。怒っている人は、相手にムカついていて、反省する余裕がないのです。どうか、怒りが収まるのを待ちながら、平常心で過ごしてみませんか? 必ずいつもの家族関係が取り戻せることを念じています。

回答者

川村妙慶 僧侶兼アナウンサー。昭和39年生まれ。ラジオのパーソナリティーとして活動するほか、ブログの法話を日替わりで更新している。著書に「持たない暮らしのすすめ-本当の幸せを得るための人生の法則」(海竜社)、「人生後半こう生きなはれ」(講談社+α新書)など。

相談をお寄せください

 住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、相談内容を詳しく書いて、〒100-8078 産経新聞「人生相談 あすへのヒント」係まで。

 〈メール〉life@sankei.co.jp

 〈FAX〉03・3270・2424

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