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【一聞百見】もてなしの心で国際交流のお手伝い 加藤友康カトープレジャーグループ代表・在大阪ルーマニア名誉領事

 「中之島にぎわいの森プロジェクト」の一環として平成25年に開業した「中之島LOVE CENTRAL(ラブ・セントラル)」(大阪市北区)はイタリアンレストランや宴会場、チャペルなどを備える複合施設。堂島川の川辺に位置し、水都・大阪を象徴するような施設で、「まずは関西に在住する約300人のルーマニア人の皆さんに、交流拠点として開放したい」と話す。

■父の志受け継ぎ

 世のため、人のために役立つなら」と、ルーマニア名誉領事を引き受けた加藤友康さん。そんな奉仕の精神は亡き父、精一さんから受け継いだ。

 大正生まれの精一さんは香川県出身。戦後は大阪市西成区で加藤洋装店を営み婦人服を販売したが、その傍らで浪曲、民謡、詩吟など、関西の古典芸能をレコード化する事業にも乗り出した。そこで得た収益は、身寄りのない子供たちや高齢者のために寄付するなど、「世のため人のため」の慈善活動にも積極的だったという。

「ルーマニアの魅力を紹介したい」と話す加藤さん大阪市北区(南雲都撮影)
「ルーマニアの魅力を紹介したい」と話す加藤さん大阪市北区(南雲都撮影)
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 子供心に覚えているのは面倒見の良い父の姿だ。近所のおばさんに「あんたの葬式、出したるからな」などと軽口をたたく。“加藤少年”は葬式と聞いて一瞬ぎくりとしたが、言われた当人は「いやぁ、加藤さん、ありがとう。安心して任せるわ」と笑顔で返した。そんな会話が日常でもあった。

 その父も40歳代から糖尿病を患い、昭和62年に64歳で死去。大学を卒業したばかりの加藤さんが、三男ながら家業を継ぐことになる。その時の年商はまだ約3億円だった。そして家業の一つがうどん店だった。

 父は“うどん県・香川”出身。大阪市内に讃岐うどんの店を数店舗所有し、加藤さんも中学生のころから手伝っていた。父に代わって経営者になると、「コシのある讃岐うどんというだけでは大阪人に受けない」と判断。大阪のだし文化に合うように改良を重ねた。また、うどんを入れる器にもこだわり、丼鉢の2倍ほどもある大きな陶器で提供するようにしたところ、評判を呼んだ。こうして現在、国内外で展開するうどんチェーン「つるとんたん」のビジネスモデルを確立した。

 さらに、昭和60年代に流行した「空間プロデュース」という言葉をヒントに、屋内外の施設に対する空間演出にも関心を深めた。いわく「土地や建物のオーナーは、私に事業を任せ、そこから得られる収益に期待をする。私はリスク(損失)を覚悟したうえで不動産をもとに事業化し、利益をオーナーに還元する」(加藤さん)というビジネスを次々に展開したが、それが高級ホテルや旅館経営のリゾート開発につながった。

 事業が軌道に乗ると、思いがけない出会いもあった。平成26年、経営コンサルタントの大前研一さんから静岡県熱海市に建設する研修センターの運営委託について相談を持ち掛けられ信任を得る。

(次ページは)日本人の知らない魅力を発信…

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