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【日本語メモ】極め付きの紙面 届けます

校閲部
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 「極め付き」の「極め」は刀剣や書画、古道具などの鑑定のことを指し、鑑定書を「極書(きわめがき)」といいます。鑑定書といえば、宝石に関してはダイヤモンドのみに鑑定書はあります。カラットなど品質に関するものです。ダイヤモンドを含む宝石には鑑別書もありますが、これは天然石か人工石かといった素材について記載したものです。

(1)有名ピアニストの極め付けの演奏を堪能する。

 「極め付け」は「極め付き」の誤用です。もっとも、一般的には、会話で「極め付け」を使う人もいますし、難しいところです。「極め」は「書画・刀剣の作者・品質・伝来などを見きわめること。めきき。鑑定」(広辞苑)のこと。「鑑定書である極書が付いている」ことを「極め付き」として、「定評のあるたしかなもの」(同)を表し、「折り紙つき」と同じ意味です。世間にも優れたものとして評価が定まっていることで、歌舞伎の世界では、その俳優の芸が優れ、他には求められないものをいいます。

(正解例)有名ピアニストの極め付きの演奏を堪能する。

(2)彼の仕事をよってたかってサポートした。

 「よってたかって」は漢字で書くと「寄って集って」。「大勢で」という意味。しかし、辞書の例文をみると「よってたかって弱い者をいじめる」「よってたかって非難する」など、良い意味では使われていません。そこで、このケースでは「皆で協力して」と書き換えています。

(正解例)彼の仕事を皆で協力してサポートした。

(3)不正な資金環流の仕組みを解明する。

 「環流」は、広辞苑では「めぐり流れること。特に、地球全体にわたるような大気や海流の大きな循環」と定義されています。用例は「海水の環流を調査する」などがあります。一方、「還流」は「蒸留でいったん蒸気になったものが、凝縮してもどること」(日本語大辞典)なのですが、新聞紙上では「流れて元に戻る」お金の表現に多く用いられているようです。また、同音で「貫流」もありますがこれは「貫いて流れること」。「平野を貫流する川」というように使います。

(正解例)不正な資金還流の仕組みを解明する。

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