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【日本語メモ】セールの「じき」は「時期」?「時機」?

 日本で一般的なセールの時期といえば、バーゲンが7月上旬からと、年明けからの各1カ月間、決算セールが2月というところでしょうか。バーゲンはボーナスの支給時期と連動しているようにみえます。近年は、インターネットで世界がつながっていることで、セールの時期にも新しい流れが出てきているようです。米国では、11月第4木曜の「サンクスギビングデー」の翌日に当たる「ブラック・フライデー」から、クリスマスにかけての「ホリデーシーズン」のキャンペーンセールが始まり、翌週の月曜はサイバー・マンデー」でオンラインショッピングのセールが実施されています。日本の実店舗でも「ブラック・フライデー」のセールを実施する所も出てきています。中国では11月11日が「独身の日」で、大規模なショッピングイベントが行われています。

(1)この商品をセールに出すのは時機尚早だ。

 「時機」は「適当な機会。ちょうどよい時。~しおどき」(広辞苑)。一方、「時期」は「何かをするとき。おり。期間」(同)。「尚早」は「そのことをするにはまだ早すぎること」なので、時期と合わせて「時期尚早」という熟語になります。「時機」はよい機会を表すので「時機が到来した」などというように使います。

(正解例)この商品をセールに出すのは時期尚早だ。

(2)監督はミスの多さを早口で指摘し、憮然(ぶぜん)としていた。

 「憮然」は「腹を立て、むっとする」さまを表現する場合に、使ってしまいがちです。しかし、本来は「失望や不満などで、あきれはてたり、がっかりして、言葉もないさま」を表します。いわゆる「テンションが下がった」状態なので、実際に言葉を発して、怒りをあらわにする状況とは正反対です。

(正解例)監督はミスの多さを早口で指摘し、腹を立てていた。

(3)その喫茶店の内装は回顧趣味だが、居心地はよい。

 「懐古」は「昔を懐かしむ」の意。よって「懐古趣味」は「古いものを慕い、現在のものより大事に思う考え方」ということでしょう。「回顧」は「過去を顧みる」こと。「回顧録」や「明治時代を回顧する」などという用例があります。

(正解例)その喫茶店の内装は懐古趣味だが、居心地はよい。

(4)記者会見で、出所進退を明らかにする予定だ。

 「出所」は「出どころ」「刑務所から出る」という意味。対して「出処」は日本語大辞典によると「官に仕えることと退いて民間にいること」。「出処進退」という熟語でしか紙面でも見かけません。簡単に言えば「身の振り方」ということです。

(正解例)記者会見で、出処進退を明らかにする予定だ。

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