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5年半で転落死91件、用水路の危険度「カルテ」で分析

 用水路などへの転落事故は、香川県に先立ち岡山県で深刻な問題として受け止められていた。

 岡山県では、平成25年~昨年9月に173人が用水路や側溝、小川、田畑への転落によって亡くなった。同県は警察や消防とともに転落事故防止策を検討。今年、歩道の進路の先、カーブした道の外側、道路をつなぐ橋の周辺といった転落の危険性が高い箇所を指定し、対策を促すガイドラインをまとめている。

 香川県も手をこまぬいているわけではない。

 30年、県が管理する道路に接する深さ1メートル以上の用水路などで転落防止対策に着手。約600カ所に優先順位を付けて作業を進め、昨年末までに計26・5キロで整備を終えた。

 まず、視線誘導標や分離帯標識を設けて用水路の存在を「気付かせる」対策に重点的に取り組んだ。柵やガードレール、蓋の設置といった用水路に「落ちない」対策も進めた。担当者は「整備が完了した場所ではその後、死亡事故は発生していない」と話す。

 さらなる対策を進めるには、過去の事故の傾向を分析する必要があるが、消防が出動した事故のデータでは現場の詳細までは分からない。そこで提案されたのがカルテの作成だ。

 各消防が出動した転落事故のうち飲酒や病気といった要因がなく、死亡や重傷を負うなどした401件を対象に選定。担当者が現地を訪れ、用水路の幅や深さ、道路との位置関係、照明の有無などを調査し、写真も添えて、年内をめどにまとめる計画だ。

 担当者は「カルテを参考に危険な場所や共通の特徴を把握し、効果的な対策を検討したい」としている。

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