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ボストンが「小澤征爾の日」制定、85歳の今も衰えぬ情熱

ボストン市が誕生日に合わせて、あらためてその経歴や功績をたたえた小澤征爾さん(c)Shintaro Shiratori 
ボストン市が誕生日に合わせて、あらためてその経歴や功績をたたえた小澤征爾さん(c)Shintaro Shiratori 
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 指揮者の小澤征爾さんが9月1日、85歳の誕生日を迎えたのに合わせ、米ボストン市は2020年9月1日を「セイジ・オザワ・デー」に制定した。ボストン交響楽団の音楽監督を歴代最長の29年間にわたって続けてきた功績をたたえた。一方、新型コロナウイルスの影響で世界中でコンサートや音楽祭の縮小や延期が余儀なくされる中、「こういう時だからこそ音楽を届けたい」と、小澤さんは若い音楽家のために毎夏開いてきた音楽会を今年も継続することを決断。今年の誕生日は、若い音楽家たちからのサプライズ演奏で祝ってもらったという。

 9月1日、ボストン市長は“小澤征爾の日”を制定することを発表した。小澤さんはボストン交響楽団の音楽監督を歴代最長で務め、現在も桂冠音楽監督となっていることをたたえた。また、ボストン交響楽団も、誕生日に合わせて、会員制交流サイト(SNS)で世界の音楽ファンに小澤さんの誕生日を祝おうと呼びかけるなど、世界中から祝福する声が集まった。

 小澤さんも喜び、「僕にとって、ボストンは第二の故郷(ふるさと)です。ボストンで過ごした時間は、僕の人生にとって本当に大切なもので、どこに居ようとも、いつも僕の心の中にあります」とコメントした。

 例年、誕生日は長野県松本市で自らが総監督を務めている音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」のリハーサル中に迎えることが多い小澤さん。練習中に音楽祭専属の楽団「サイトウ・キネン・オーケストラ」のメンバーが「ハッピー・バースデー」の演奏をするのが恒例になっていたが、今年の音楽祭はコロナ禍で、中止に。寂しい夏となった。

 また、小澤さんが熱心に取り組んできた若手音楽家の育成の取り組みの一つ、「小澤国際室内アカデミー奥志賀」も、今年は海外からの受講生を招いたり、オーディションを開いたりすることができなくなったため、中止となった。

 しかし、アカデミーの主催者側は「音楽の灯を絶やしたくない」と、セミナーの日程を短期化し、海外からのオンライン指導も活用し、例年とは違った形の勉強会を模索。これまでのアカデミー受講経験者8人に絞って参加してもらい、勉強の成果として、毎年、練習会場にしている長野・奥志賀で開いてきた演奏会「第35回森の音楽会」を9月6日に開催し、無料配信も行った(21日まで公開中)。

 音楽会開催にあたって「こういう時だからこそ音楽を届けたかったんです。ぼくは今回は奥志賀に行けなくてとても残念ですが、今年もまた奥志賀で音楽会ができて嬉しいです」とコメントを寄せた小澤さん。コロナ禍の影響で外出を控えているため、会場へ向かうことはできなかったが、東京と奥志賀で開かれた勉強会の様子を毎日オンラインで視聴して、若い音楽家たちとの交流を深めた。ボストンで小澤征爾の日に定められた9月1日の誕生日も、勉強会にオンラインで参加していたといい、受講生が「ハッピー・バースデー」をサプライズ演奏するとオンライン越しに喜んだという。

 第35回森の音楽会の公演の様子は21日まで視聴できる。詳細は同アカデミー公式サイトで。

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