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食事中のマスク「どこに置けば」社員のつぶやきが商品に

社員の意「つぶやき」から生まれたココ置きマスクホルダー=広島県東広島市
社員の意「つぶやき」から生まれたココ置きマスクホルダー=広島県東広島市
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 「食事をするとき、マスクはどこに置いたらいいの?」。こんな社員の素朴な疑問から、アイデア商品が生まれた。大洋印刷(広島県東広島市)が発売した「ココ置きマスクホルダー」。食事の際に外したマスクを衛生的に保持するためのホルダーで、紙製のため使い捨てできる環境にも優しい商品という。

すぐにサンプル作成

 マスクホルダーは縦23・4センチ、横18センチ。マスクを内側に置いて、包むように折り曲げ、最後にマスクのヒモを切れ込み部分に引っかけて完成だ。再びマスクを使う際には、ヒモを外して、横から簡単に引き抜くだけ。紙製なので使用後はそのまま捨てられるので衛生的で、環境にも優しい。

 「立体マスクなら2つに折りたたんで中央部のスリットに入れるだけ。何度も試作を重ねて、ようやく商品化ができました」と大洋印刷の福富康一常務。開発のきっかけとなったのは、同社社員の「つぶやき」だった。

 同社では昨年末から、社員18人にiPadなどを配布して、SNSを通じて社員同士の意思疎通を図ってきた。あるとき、50代の女性社員が「家族で食事に行ってマスクを外したときに、その置き場所に困ったんよね」とつぶやいた。

 すると、それを知った同社のCADシステム担当者が翌日、“勝手に”マスクホルダーの原型のサンプルを作成。それから具体的に商品化に着手し、販売価格1枚10円を切ることを目標に改良を重ね、販売方法なども検討し、7月下旬、自社企画の第1弾として発売した。

商品化にスピード感

 商品化の背景には新型コロナ禍が同社に与えた影響もあった。

 同社は日本酒メーカーが集まる酒蔵通りに近く、主に日本酒のパッケージ印刷や土産物の包装紙、外箱などの印刷を多く手がけている。だが、新型コロナの影響で土産物などが売れなくなったことで、5月には完全に受注がなくなった。

 「企業に直接訪問して営業をしたくても『来ないでほしい』とすべて断られてしまった。受注して製造することの限界を感じ、自社で開発する製品の販売を進めることにした」と福富常務は振り返る。マスクホルダーを開発したのは、ちょうどそのころだった。

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