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多くの横綱や名力士を輩出した「相撲王国」青森県 関取ゼロに現実味

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相撲教室で稽古に励む子供たち=青森県板柳町(福田徳行撮影)
相撲教室で稽古に励む子供たち=青森県板柳町(福田徳行撮影)
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 6人の横綱と数々の名力士を輩出し、十両以上の関取数全国1位を誇るなど「相撲王国」と呼ばれた青森県。だが、今年中に現役力士数が史上初の一桁台になる可能性があり、その名が揺らいでいる。専門家は少子化や競技の選択肢の増加、生活様式の多様化などに加え、アマチュア相撲界の危機意識の希薄さも指摘する。相撲ファンが多い県民は、近い将来の王国復活を待ち望んでいるが、果たして…。(福田徳行)

人気力士輩出

 青森県出身の横綱は、鏡里(42代、三戸町)▽初代若乃花(45代、弘前市)▽栃ノ海(49代、田舎館村)▽2代目若乃花(56代、大鰐町)▽隆の里(59代、青森市)▽旭富士(63代、つがる市)-の6人で、北海道の8人に次いで全国2番目に多い。さらに「技のデパート」の異名を取った元小結・舞の海(鯵ケ沢町)や、取り組み前の独特の気合入れから「角界のロボコップ」と呼ばれた元小結・高見盛(板柳町)など、相撲界にその名を刻む力士を数多く輩出している。

 なぜ、これほどの力士を輩出できたのか。元青森県庁職員で、40数年間にわたって県内の相撲史を研究している今靖行さん(68)は、昭和に入って大相撲の関取数が増えたことと、地域の祭礼などで行う「草相撲」が盛んだったことを挙げる。

 江戸時代から現在までの十両以上の県出身関取数は136人で全国1位、明治16(1883)年5月場所で一ノ矢(田舎館村)が入幕して以来、今年7月場所まで137年間、県出身の幕内力士が不在だった場所は一度もない。横綱のほか立行司も輩出している。

 今さんは「相撲界すべての職種が出ているのは青森県だけ。こうしたことも背景にあるのではないか」と分析する。

このままではゼロ

 しかし、昭和30年代には50~60人いた力士も徐々に減り、平成23年ごろから20人を下回るようになり、現在は10人。関取はわずか3人で、今さんは「近い将来、関取ゼロも現実味を帯びる」と危機感を募らせる。

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