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【川村妙慶の人生相談】夫の「口撃」、苦痛を何とかしたい

イラスト・千葉真
イラスト・千葉真

相談

 50代の主婦。50代の夫の発言、考え方に困っています。勤務時間が短くなり、在宅時間が増えた途端、夫から「団欒(だんらん)がない。変な家族だ」「君は子供をうまくしつける技術がなかった」「君に恨みの気持ちがある」などと言われるようになりました。

 それまで20年間、夫は子育てに関わることがあまりありませんでした。私はその時々でよいと思う方法で子を育て、夫にも伝えてきたつもりでしたが、お互いにコミュニケーション不足から我慢や不満がたまってしまったようです。よくないところは反省して修正すると言いましたが、夫は「もう無理」と言います。これも老後に向けての練習と考えてみるものの、いやな気持ちになり憂鬱な毎日です。苦痛を何とかしたいのですが、ヒントをお願いします。

回答

 ようこそお便りをくださいました。

 私は、あなたに感心しました。連れ合いさんにどう付き合えばいいのかと主体性を持って考えていらっしゃる点です。過去と他人は変えられないことを十分に分かっておられるのですね。

 さて、連れ合いさんは、あなたの「粗探し」をしています。なぜ悪い所ばかりしか見ようとしないのでしょうか。それは「あなたが羨(うらや)ましい」からです。

 人間は、相手が楽しそうにしていると、自分は寂しくなるのです。あなたを否定して落ち込ませることで、寂しさに蓋をし、気を紛らわせているのです。プライドもおありなのでしょう。自分が今、不安なのだと知られたくないために強い言葉で威厳を出そうとしているのかもしれません。

 親鸞聖人は、私たちは常に人を羨ましがり、妬む心を持つ凡夫(ぼんぷ)だとお教えくださいます。誰でも、そうなのです。

 なのに、連れ合いさんはそんな自分を認めたくないし、見せたくない。自分に限っては正しいのだと意固地になっています。

 なぜでしょうか。それは、「自分が無視された」という思いがあるからでしょう。お子さんの関心は外に向き、あなたも自分のことをマイペースになさっている。とり残された寂しさがこうした強気発言になるのではないでしょうか。

 そこで提案です。「私たちは家族で、あなたの味方。助け合っていこう」という気持ちで、慈悲の言葉をかけていきませんか? 実は私の連れ合いも、この新型コロナウイルス禍で好きな観劇ができなくなってから、私に小言を言うようになりました。言い返してもけんかになる。そこで「早く観劇できたらいいね。チケットの入手、協力しますよ」と伝えるようにしたら、態度が変わってきました。あなたの連れ合いさんも、必ず変わってくれることを念じています。

回答者

川村妙慶 僧侶兼アナウンサー。昭和39年生まれ。ラジオのパーソナリティーとして活動するほか、ブログで法話を日替わり更新中。著書に「あした元気になあれ」「持たない暮らしのすすめ-本当の幸せを得るための人生の法則」(ともに海竜社)、「人生後半こう生きなはれ」(講談社+α新書)などがある。

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 住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、相談内容を詳しく書いて、〒100-8078 産経新聞「人生相談 あすへのヒント」係まで。

 〈メール〉life@sankei.co.jp

 〈FAX〉03・3270・2424

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