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【TVクリップ】「人生は三百六十五歩のマーチ」水前寺清子「自分の素が出るトーク」

「人生は三百六十五歩のマーチ」に出演する水前寺清子さん(萩原悠久人撮影)
「人生は三百六十五歩のマーチ」に出演する水前寺清子さん(萩原悠久人撮影)

 それまでの情報番組から一転、自身がMCとなってゲストを迎え、繰り広げてきたトーク番組。約2年であまたのゲストの秘話を引き出してきた。

 「いえいえ、話を引き出すというよりも、『あのときはどうだったのですか』と素直に聞くようにして。『こうでしたよね』というような聞き方はせずに」

 こうした問いかけが、結果的にゲストの話を自然に引き出してきたのだろう。毎回のゲストたちの表情は、とてもリラックスしている。

 「番組では好き勝手にしゃべってきました。自分の素が出ている。“チータ”らしさを求められているので、普段の姿を出せば、相手の方もしゃべってくれるから」と突き進んできた。旧来の知り合いもゲストとして多く迎えてきた中で、5日に放送された回のゲスト、歌舞伎俳優の中村吉右衛門は全くの初めてのお相手だったが、「本当によくしゃべってもらいました」と表情をほころばせる。話を聞いて「こういう人だから人気があるんだろうな」と感じた。「自分の思いを子供に向けてあげたいという気持ちなどは、私を一人前の歌手にしようと骨を折ってくれたうちの父とだぶるところもあり、少し父を思い出した」という。

 歌手、女優、そして情報番組やトーク番組への出演と、さまざまな“顔”で活躍してきたが、やはり根本にあるのは歌手として、だ。番組タイトルにもなっている代表曲「三百六十五歩のマーチ」は当初、「どうしてこんな曲を」という思いが拭えなかった。和装の着流しで演歌を歌う姿が定番だったのに、演歌から一転した曲調や衣装などに対する戸惑いがあったからだ。「絶対売れないと思った。これで私をやめさせるつもりなんだと」。だがそんな思いに反し、曲は大ヒット。自身が師事し、この曲の作詞者でもある星野哲郎は「僕がずっと思っていたことを書いたんだ」と話してくれたという。「“ワンツーのお姉ちゃん”と呼ばれるようになり、みんなが歌える歌に。先生はすごいなと思った」と振り返る。

 番組は今月いっぱいで節目を迎える。最終回のゲストは、大ヒットドラマ「ありがとう」で恋人役を演じた石坂浩二。大団円にふさわしい大物だ。「面白おかしくやろうと。選んでくれたスタッフに感謝です」と語る。

 「機会があればまたやりたいわね、特番ででも」とトーク番組にさらなる意欲も。歌とトークの“チータ節”を耳に刻みたい。(兼松康)

すいぜんじ・きよこ 昭和20年生まれ。熊本県出身。芸名は地元の水前寺成趣園(水前寺公園)と武将、加藤清正から一字を取ってつけられた。32年に上京後、39年「涙を抱いた渡り鳥」でデビュー。40年に紅白歌合戦に初出場、その後、司会も務めた。44年に「三百六十五歩のマーチ」が日本レコード大賞の大衆賞を受賞するなど大ヒット。主演ドラマ「ありがとう」では、視聴率56.3%を記録した。

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