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【志らくに読ませたい らく兵の浮世日記】高級魚になったら「目黒のさんま」の落語はどうなるのか

らく兵
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 今年はサンマがお高いそうですね。聞くところによると、サンマが記録的な不漁とのこと。サンマが不良というから体育館の裏でタバコでも吸ったのかと心配になりましたが、どうやら違うみたいですね。不良でなく不漁。今年ばかりではなく、この何年かはサンマの不漁が続いてるそうで。

 不漁の理由はいろいろ考えられていて、サンマの数自体が減ったのかもしれないとか、温暖化で漁場が遠のいちゃったとか、いろんな可能性があるようです。

 日本でのサンマの水揚げ量は、昭和33年がピークだそうで、小津安二郎の映画「秋刀魚(さんま)の味」の公開が37年ですから、ちょうど同じ頃ですね。きっとその頃の日本人が一番、サンマを食べていたんでしょう。

 ちなみにこの「秋刀魚の味」という映画は、「秋刀魚」と言いながら、そのサンマを食べるシーンがちっとも出てきません。おいしそうにハフハフ言いながらサンマを食べる映画かと思ってみていると、つい肩透かしを食らってしまう。「口がサンマになってしまう映画」ナンバーワンかもしれません。

 落語の方だと「目黒のさんま」という演目があります。

 普段は高級な鯛ばかり食べているお殿様。でも高級とはいえ、さんざんお毒味に回されてお膳に上がるもんだから、冷えきっていてあまりおいしくない。

 ある日のこと、殿様が馬に乗って目黒に出かける。そこの農家で食べたサンマが焼きたてでうまいのなんの。その味を忘れられず、お屋敷に帰ってからもサンマを食べたがる殿様。

 しかし当時の高貴な身分からすれば下魚(げうお)、つまりは大衆魚であるサンマは、どうしても殿様の食卓には出てこない。「食べたい」といっても叱られる。そのうち、出かけた親類の家でサンマを注文すると、ずいぶん変わり果てた姿のサンマがお膳に上がってくる、というお話です。

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