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【ビジネス解読】新型コロナが試す国際協調 ワクチン争奪戦激化も

新型コロナウイルスのワクチン開発が世界中で進められている(ロイター)
新型コロナウイルスのワクチン開発が世界中で進められている(ロイター)

 感染拡大が続く新型コロナウイルスに対するワクチンの開発をめぐり、国際協調のあり方が試されている。世界で5つのチームがワクチン開発の最終段階にあり、完成した場合にはどう分配するかという問題が生じるためだ。米国や中国などがワクチン開発に力を入れる中、医療技術に乏しい途上国などが取り残される懸念も大きい。対応策として多国間の枠組みを活用する動きもあるが、世界中に分配するだけのワクチンを確保することは容易ではなく、争奪戦が激化するおそれもある。

 「(自国優先の)ワクチン・ナショナリズムを防ぐ必要がある」

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8月18日の記者会見で、新型コロナのワクチンを平等に分配することの重要性を強調した。

 WHOによると、8月中旬時点で、世界で開発中の200近いワクチンのうち5つが最終段階のフェーズ3にある。中国の製薬会社シノファームや、米モデルナ、米ファイザー、英アストラゼネカなどが開発を急いでおり、一部では年内の実用化を見込む声もある。

 ただしワクチンが完成した場合、「誰がワクチンを受けとることができるのか」という新たな問題が浮上する。新型コロナは世界中に広がっているが、ワクチンを開発できる国はごく一部でしかない。医薬品産業が強かったり、資金力があったりする国だけがワクチンを確保すれば、多くの途上国でワクチン不足が生じる懸念がある。

 WHOが重視するのは、65歳以上や複数の病気を抱えている人は新型コロナ感染で死亡するリスクが高いというデータだ。テドロス氏はパンデミック(世界的大流行)を最も早く終わらせる手段について、「いくつかの国ですべての人々を守ることではなく、世界中の死亡リスクが高い人たちを守ることから始めるべきだ」と訴える。

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