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【エエねん!この本】恐怖、冷静、怖いけど心地よく「涼しくなれる」作品

「いるの いないの」
「いるの いないの」
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 まだまだうだるような暑さが続く毎日ですが、せめて本を読んで心を涼しくしてみませんか。定番のホラー、コロナ禍でも冷静になれる本、そして透き通るような詩集。三者三様の「涼しくなれる」本を紹介します。(司会は文化部・渡部圭介)

持田 児童書担当からも推されたんですが、京極夏彦さん作の絵本『いるの いないの』(町田尚子絵、東雅夫編/岩崎書店)を紹介します。めっちゃ怖いです。男の子がおばあちゃんの家に行って、上から誰かが見ている気がすると。おばあちゃんは、上を見なければいいというんですけど、見てしまう。

中川 表紙の絵が怖いよ…。

持田 それより、最後の絵は叫びますよ。怪談というのは読み手の想像力によります。帯に編者も書いていますが、想像力を養うことで強い心が育める。そういうコンセプトで作られた絵本ですが、小さい子が読んだらトラウマになるかもしれません。

渡部 京極作品がこんなに薄い絵本になることも恐怖です。「もう2冊」にある山岸凉子さんの漫画『わたしの人形は良い人形』も怖い。持田さんはホラーが好きなんですか。

持田 映画「シックス・センス」で叫んでしまうくらいのレベルで、苦手です。『わたしの-』は自宅の本棚に母親が買ったものがあり、子供のころ「漫画だ」と思って読んでしまいまして、トラウマになった本です。日本人形の表紙を見たくなくて、カバーを裏返しにしましたね。

此川 書店員は本の中の世界観を想像する力が強い人も多いわけで、ホラーを読んだ日にはトイレに行けなくなる人は多いと思います。私も苦手でホラーから遠いところ、そして今いちばん怖いのは、新型コロナウイルスかなと思って『コロナのせいにしてみよう。』(國松淳和著/金原出版)にしました。

持田 コロナ関連本は例えば手洗いや消毒の方法といった実用的な本から、政治や経済と絡めた本など、たくさん出ている中で異色の本ですよね。

此川 感染していないのに「なんだか調子が悪い」という気持ちになったことがありませんか。僕も調子を崩したときがありました。そういう人は多く、精神的なメカニズムから解説している本です。著者は内科医の方で、「感染したかな」とあたふたしてしまったとき、冷静になりましょうという内容です。

渡部 聞きなれない出版社ですね。

此川 医学専門書を多く扱っている出版社ですが、装丁を見てもこの本は、医師や専門家だけでなく、広くみんなに発信したいという意思も感じます。それを後押ししたいとも思いました。

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