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渓流に潜む不思議な両生類「ハコネサンショウウオ」 いなわしろカワセミ水族館

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企画展で展示中のバンダイハコネサンショウウオ。左下はハコネサンショウウオの卵嚢(いなわしろカワセミ水族館提供)
企画展で展示中のバンダイハコネサンショウウオ。左下はハコネサンショウウオの卵嚢(いなわしろカワセミ水族館提供)
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FIGHT10 いきもの巡り

 暑い夏には渓流へ行きたくなります。沢に入り、涼みながら石をひっくり返すと、エラと手足のついた小さないきものの姿を見つけることがあります。彼らの名前は、ハコネサンショウウオ。渓流付近に生息する両生類です。

 「ハコネサンショウウオ」は国内で1種のみが生息しているとされていましたが、地域や体型、産卵時期の違いなどにより、6種に分けられました。数年前のことです。当館のある福島県でも3種類のハコネサンショウウオの仲間(ハコネサンショウウオ、バンダイハコネサンショウウオ、タダミハコネサンショウウオ)が生息しています。

 他のサンショウウオ類と異なり、肺を持たず、酸素供給を皮膚呼吸のみに頼っています。理由は明確ではありませんが、あまり活発に動くことがないため皮膚呼吸だけで酸素量がまかなえるのかもしれません。それでも全長は成体で最大20センチ前後と、オオサンショウウオなどを除くと大型の部類になります。

 繁殖時期になると、源流域の地下水脈の岩に産卵します。卵は半年ほどで孵化(ふか)し、エラの生えた幼生の姿で約3年過ごしたのち、エラが消失して、上陸します。

 ハコネサンショウウオといえば、当館のある福島県は檜枝岐(ひのえまた)村の「山椒魚(さんしょううお)漁」が全国的にも有名です。5~8月には繁殖のために沢に集まり、石が重なって滝のようになっている場所に「ズウ(またはムジリ)」と呼ばれる竹製の罠(わな)を仕掛けて捕獲します。

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