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「飛鳥・藤原」を世界遺産へ 派手さはないが発掘成果フル活用で 

広大な敷地に保存されている藤原宮跡。大極殿の南門の柱を示す模型の左奥に大和三山の香具山が見える=奈良県橿原市
広大な敷地に保存されている藤原宮跡。大極殿の南門の柱を示す模型の左奥に大和三山の香具山が見える=奈良県橿原市
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 「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)とその関連資産群」の世界遺産登録を目指す奈良県。国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する推薦書の素案も作成し、令和6年の登録を目指すスケジュールも固まった。ただ「飛鳥宮跡(きゅうせき)」をはじめ構成資産の多くが埋蔵文化財で、姫路城や巨大古墳のようなインパクトに乏しく、資産群の価値をいかに分かりやすくアピールするかが課題。県などは発掘調査の成果をフル活用し、既に世界遺産登録された「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪府)や「古都奈良の文化財」などと通史的につなぐ見せ方を模索している。

(川西健士郎)

「普遍的価値」に壁

 「飛鳥・藤原」は奈良県明日香村、橿原市、桜井市にまたがる。最古の歌集「万葉集」の故地(こち)で、日本の原風景とも呼ばれるのどかな景観が広がる。

 目指す世界遺産は具体的に20の構成資産からなる。飛鳥宮跡、藤原宮跡、飛鳥京跡苑池(えんち)など5遺跡。飛鳥寺(あすかでら)跡、橘寺(たちばなでら)跡、大官大寺(だいかんだいじ)跡など7寺院跡。それに石舞台古墳、高松塚古墳、天武・持統天皇陵古墳など7古墳と、藤原宮跡を囲う「大和三山」で、埋蔵文化財が主体だ。

飛鳥時代の複数の宮殿が眠る飛鳥宮跡。天武天皇の宮殿の大井戸が復元されている=奈良県明日香村
飛鳥時代の複数の宮殿が眠る飛鳥宮跡。天武天皇の宮殿の大井戸が復元されている=奈良県明日香村
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 一帯については橿原考古学研究所や奈良文化財研究所、明日香村教育委員会などが学術的な発掘調査を長年継続。ちょうど1300年前の奈良時代に成立した「日本書紀」などの記述が次々に裏付けられ、律令国家の形成過程が明らかにされてきた。

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