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高倉健が愛飲した甘酒で作った食パンが人気に 優しい甘味とふっくら食感 長野・佐久市の老舗が連携

試行錯誤の末に納得のいく味わいに仕上がった「高級あま酒食ぱん」(左)。甘酒の風味とふっくらとした食感を楽しめる(橘倉酒造提供)
試行錯誤の末に納得のいく味わいに仕上がった「高級あま酒食ぱん」(左)。甘酒の風味とふっくらとした食感を楽しめる(橘倉酒造提供)
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 日本映画界の巨星・高倉健さんに愛飲された甘酒を使った食パン「高級あま酒食ぱん」が、人気を呼んでいる。甘酒ならではの優しい甘味とふっくらとした食感が受けているようだ。ともに長野県佐久市にあり、創業300年に及ぶ老舗酒蔵「橘倉(きつくら)酒造」と同じく100年のパン店「塩川ベーカリー」が、手を携えて編み出した。高倉さんもきっと草葉の陰で喜んでいる。(松本浩史)

高倉健が10年も愛飲

 高倉さんは平成16年ころから同酒造の甘酒を飲みつけてきた。東京支店長の井出太さんが4年に、東京都渋谷区の洋服店で高倉さんと出会ったのがきっかけだ。井出さんは、高倉さんが服を購入して店外に出たときに意を決して話しかけ、サインをお願いしたという。快く応じた高倉さんは名刺もくれたそうだ。

 井出さんはその後、自社の大吟醸の一升瓶を抱え、高倉さんの事務所までお礼に出向いた。井出さんが驚いたのは、後日、高倉さんから丁寧な礼状とサイン入りの写真などが届けられたことだ。交友を深めるうちに、高倉さんが実はお酒をたしなまないことを知り、甘酒を送るようになった。

 高倉さんは毎月、1箱6個入りのパウチ詰めを注文し、26年に亡くなるまで飲み続けた。毎年の盆暮れには、役者や歌手、スポーツ界など親交のある著名人にも配送を依頼したそうで、宛先は約150件にも及んだという。

パン職人を熱くさせた

 「あま酒食ぱん」の製造に向け今年3月に、同酒造と同ベーカリーが話し合った。酒造側は、生甘酒なら味わいに新鮮味が出る、米麹百パーセントなので粘り感も出る…。ベーカリー側は、パン生地は長野県産の小麦粉を用い、添加物を退け天然酵母・酵素を使う…。材料へのこだわりや特性などを説明しあった。

 高倉さんが飲んでいた甘酒は、日持ちさせるため加熱処理して殺菌している。パン生地と混ぜ合わせるのは、加熱処理前の「生甘酒」だ。

 その後1カ月ほどで最初の試作品ができたものの、井出さんは「鼻から抜けるような、甘酒にしかない甘味がほしかった」と振り返る。それから5回ほど作り直し、納得できる食パンに仕上がったのは7月上旬のことだった。

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