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【マッキーの動物園日記】国内飼育は2園だけ、珍獣ウォンバットの聖地

五月山動物園のウォンバット
五月山動物園のウォンバット

 「動物園マニア」の目線で動物園経営を進めている大阪市立天王寺動物園の牧慎一郎園長は、お休みの日も過ごす場所は動物園のようです。今回は、訪ねた他園で夢中になった珍獣のお話を紹介してくれます。

 私は、非番の日によその動物園水族館を訪れることも多いのですが、先日行って楽しかったのが池田市の五月山動物園。お目当てはウォンバットです。

 ウォンバットは、コアラなどと同じ有袋類の動物ですが、樹上に適応したコアラに対して、地上に適応したのがウォンバット。土を掘るのが得意な動物です。以前は東京、横浜、名古屋といった大都市の動物園でも飼育されていましたが、飼育を維持していくのが難しく、国内では現在、五月山動物園と長野市の茶臼山動物園の2園だけになりました。

 ちなみに天王寺動物園では、昭和4年(約90年前!)にウォンバットを導入して何年か飼育していた記録がありますが、それ以降は飼育できていない希少種です。

 池田市はオーストラリア・タスマニアのローンセストン市と姉妹都市の関係にあるそうで、このルートを生かして五月山に3頭のウォンバットを導入したのが1990年のこと。1992年には繁殖にも成功。これは世界で2例目の快挙だったそうです。

 最近では、市民からの寄付を集めてウォンバットの誘致活動を行い、2017年にはタスマニアから3頭の導入を実現。現在は4頭を飼育展示しています。

 国内で飼育されているウォンバットは全部で6頭ですから、大半が池田市にいるということ。五月山動物園は家畜を中心とした小さな市立動物園なので、ここが珍獣中の珍獣、ウォンバットの聖地になっているというのはとんでもなくすごいことなのです。

 五月山のウォンバット舎は、ガラス張りで見やすい展示ですね。私が訪れたときは、一番小柄なコウ君(オス、2016年生まれ)が活発に歩き回っていました。これはかわいい。コウ君と同い年のメス、ユキちゃんとの間で繁殖が実現してほしいですね。五月山のウォンバットに、ぜひご注目ください。

 (天王寺動物園長兼改革担当部長 牧慎一郎)

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