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【エンタメよもやま話】年内に3割が廃業という米国の飲食業界

米西海岸カリフォルニア州近郊、バーバンクのレストランのテラス席で、注文したテイクアウト用メニューの提供を待つ夫婦。米では年内に3割の飲食店が廃業するとの試算が明らかになり、物議を醸している=7月18日(AP)
米西海岸カリフォルニア州近郊、バーバンクのレストランのテラス席で、注文したテイクアウト用メニューの提供を待つ夫婦。米では年内に3割の飲食店が廃業するとの試算が明らかになり、物議を醸している=7月18日(AP)

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大変なことになっている業界に関するお話です。

 日本でも、コロナ禍を受け、4月から5月にかけて政府が発令した緊急事態宣言の影響で客足が大幅に落ちたうえ、8月からは東京都や大阪府などが大手外食チェーンなどに対し、営業の自粛や時間短縮を再開するなど、さらなる苦境に陥る飲食業界ですが、米では、こうした業界が受けるであろう将来的な悪影響に関する具体的な数字が出始め、衝撃が広がっています。今回の本コラムでは、米の飲食業界のそうした厳しい現状についてご説明いたします。

◇   ◇

 このニュースには個人的に驚きました。7月1日付の米経済ニュース専門局CNBC(電子版)など米主要メディアが一斉に伝えたのですが、大手ピザチェーン「ピザハット」や、ハンバーガーを中心とするファストフードチェーン「ウェンディーズ」を米国内で展開するNPCインターナショナル社がこの日、米連邦破産法11条の適用を申請し、経営破たんしたのです。

 同社は1962年以来、全米最大のピザハットのフランチャイジー(加盟店)で知られ、1227軒の「ピザハット」と323軒の「ウェンディーズ」を運営していますが、近年の売り上げ低迷で発生した約10億ドル(約1100億円)という巨額の債務に加え、コロナ禍を受けた休業による売り上げ減により、経営破たんに追い込まれたのです。

 同社が展開するチェーン店は今後も営業を続けますが、米国内では、同じ大手ピザチェーンの「カリフォルニア・ピザ・キッチン」をはじめ、ピザレストランにゲームセンターなどを併設した親子向けレストラン「チャッキーチーズ」、独生まれのイタリア料理店チェーン「ヴァピアーノ」、同じくイタリア料理チェーン「ブリオ・イタリアン・グリル」と「ブラボー!」がそれぞれ、コロナ禍による運営会社の経営破たんという憂き目に合っています。

 そして、こうした飲食業界の危機的な状況はさらに酷くなりそうだというのです。7月18日付のCNBC(電子版)などによると、飲食業の業界団体は、コロナ禍の影響で、全米で営業する飲食業の30%が廃業に追い込まれる可能性があると試算していることが分かったのです。

 報道によると、とりわけ危機に直面しているのが大手チェーン店ではない独立した街の飲食店ですが、コロナ禍の影響で外食を控える家庭が増加していることから、大手のチェーン店でもカジュアルな食事を提供する店は大きな痛手を受けるとみられています。

 無論、こうした業界などに対しては連邦政府による従業員への「給与保証プログラム(PPP)」などもあり、7月6日付のCNBCなどによると、既に飲食・宿泊業界向けのこうした制度に1社あたり数百万ドル(数億円)、総額420億ドル(約4兆5000億円)が融資されています。

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