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「フィクションも藤井聡太棋聖に完敗」 作家・白鳥士郎さんが見たヒューリック杯棋聖戦

ヒューリック杯棋聖戦第4局に勝ち、最年少タイトルを獲得した藤井聡太棋聖=7月16日、大阪市福島区の関西将棋会館(南雲都撮影)
ヒューリック杯棋聖戦第4局に勝ち、最年少タイトルを獲得した藤井聡太棋聖=7月16日、大阪市福島区の関西将棋会館(南雲都撮影)
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 将棋のタイトル獲得の最年少記録を30年ぶりに更新した藤井聡太棋聖(18)。歴史的偉業の裏側で、SNSユーザー向けにこの躍進のすごさや、背景にある“物語性”を柔らかく伝えていた作家がいる。ライトノベル「りゅうおうのおしごと!」(GA文庫)の作者、白鳥士郎さん(38)だ。同作を書き始めた5年前は「ありえない」設定だった高校生棋士のタイトル獲得。「現状、フィクションも藤井先生に完敗です」。こう語る白鳥さんが見たヒューリック杯棋聖戦五番勝負とは。 (文化部 本間英士)

背景の「ドラマ」も発信

 白鳥さんは主要棋戦の対局中、対局後はもちろん、普段から見どころをツイッター上で発信。短文にもかかわらず、魅力を分かりやすく紹介している。

 「藤井先生のすごさは、その強さを『数字』で見ることができること。一般的に将棋のすごさは説明しづらいものです。しかし藤井先生は、『29連勝』や『30年ぶりの史上最年少タイトル獲得記録』といったものから、『6億手を読んだ神の一手』など、将棋を知らない人にも伝えやすい。将棋の内容にも華があり、ストーリー性の豊かさが魅力につながっている」

 柔らかい白鳥さんのツイートは多くリツイート(転載)され、最近ではスポーツ新聞などにも引用されている。

 「(執筆のため)将棋界の方々にはお話を聞くなどして普段からお世話になっています。ツイッター上の将棋に触れたことのない人に楽しんでもらうには、どうすればいいのか。それをずっと考えてきました」

 対局の背景にある逸話や将棋界の文脈も紹介している。たとえば7月16日、藤井新棋聖が誕生した直後のツイート。

 <藤井棋聖が勝った将棋はすべて矢倉(注・将棋の戦法の一つ)でした。「矢倉は終わった」と言われていた時代に、藤井聡太は矢倉を極めればタイトルを獲れると言い続けてきた加藤一二三先生はやはり神武以来の天才…>

 藤井棋聖の異能ぶりと、ひふみんの愛称で親しまれる加藤一二三・九段の慧眼を同時に表現した文章だ。

 「お二人とも天才で、(歴史上5人しかいない)中学生棋士。共通点を探して発信するのが大事だと思いました」

「神髄」見た棋聖戦

 6月8日から7月16日にかけ、藤井七段が渡辺明棋聖(36)=現在は名人・棋王・王将の三冠=を相手に4局行われた棋聖戦。「今回の棋聖戦は、藤井将棋の神髄が見られた」と振り返る。

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