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【経済♯word】ペントアップ需要 買い控え、反動需要なるか

 「ずいぶん多くのところで旅館が全館満室の状況だったと思うが、他方で、新幹線はがらがらだった」

 赤羽一嘉国土交通相は7月29日の衆議院国土交通委員会で、トラベル事業開始直後に迎えた7月下旬の4連休中の観光需要についてこう説明した。東京都民と東京を目的とした旅行がキャンペーン対象から外される中、地方の地域内だけで観光を盛り上げても誘客力は限られる。

 お盆期間中のキャンペーン効果については、今後の統計などによる分析が待たれる。だが、感染拡大防止のため一部自治体が帰省自粛を求めるなど、足元での旅行業界のペントアップ需要は見込みにくい。

家電など好調

 一方、10万円の特別定額給付金や「巣ごもり」需要で、一部の家電製品などは前年を上回る売れ行きをみせている。

 「在宅勤務の定着でパソコンの売れ行きがいい」。家電量販大手、ビックカメラの広報担当者は、5月下旬に緊急事態宣言が解除されてから店舗への客足は目に見えて戻り始めたという。グループのコジマを合わせた6月の売上高は、前年同月比9.2%増と4カ月ぶりのプラス。ビックカメラでは7月、パソコンを含む情報通信機器の売上高については7.5%増と2カ月連続でプラスだった。

 ファンを回して風を起こして空気を循環させる家電「サーキュレーター」の出荷台数も伸びている。生活用品大手アイリスオーヤマ(仙台市)は4~6月に前年同期比約2倍、家電を扱う山善(大阪市)も同約1.5倍となった。新型コロナ対策で部屋を効率良く換気したいという消費者意識が販売を押し上げている。

 家電量販店ヨドバシカメラの東京都内の店舗には、2000円台から2万円台までのサーキュレーターが並び、担当者は「売り上げが伸びている」と話す。

消費者心理の改善は?

 もっとも、需要が増えている商品は一部に過ぎず、コロナ禍を受けた「特需」だとも言える。

 内閣府が7月31日発表した7月の消費動向調査によると、向こう半年間の消費者心理を示す消費者態度指数(2人以上世帯)は前月比1.1ポイント上昇の29.5。3カ月連続で改善したものの上昇幅は5~6月と比べて大きく縮小した。特効薬やワクチンが開発されて広く行きわたらない限り、消費者心理の改善は難しい。

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