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この夏、海水浴客を海から見守る 福島県相馬市の管野功さん(43)

原釜尾浜海水浴場の監視船の責任者、管野功さん=福島県相馬市(芹沢伸生撮影)
原釜尾浜海水浴場の監視船の責任者、管野功さん=福島県相馬市(芹沢伸生撮影)
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コロナと向き合う

 この夏、福島県で2カ所だけ開設された海水浴場のひとつ、相馬市の原釜尾浜海水浴場で遊泳客の安全を守る監視船の責任者を務めている。本業は旅館経営者。不安も感じながら「新しい生活様式」を取り入れ、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ宿泊客を呼び戻そうと、手探りの努力を続けている。

 海水浴場に近い同市の観光地松川浦で営む旅館では、宿泊客らに検温や消毒を求めているほか、食堂をビニールで区切るなど感染防止対策を凝らしている。「換気には特に気を使う」という。

 「3月は300人弱がキャンセル。大打撃だった」と振り返る。同市には東日本大震災の復興支援でできたサッカー施設があり、春休み中は東北や関東などのチームの合宿でにぎわう。これが新型コロナで軒並み中止になった。

 「週末はサッカー関係、平日は出張のサラリーマンの利用があった。しかし、出張を自粛する企業が増えビジネス需要もなくなり、3月の宿泊は例年比8~9割減。その後は誰も来なかった」と打ち明ける。

■ ■ ■

 宿泊客の来館目的は東日本大震災で様変わりした。震災前、1~3月は松葉ガニのコース料理が目当ての人で、4~8月は潮干狩りでにぎわっていたという。「松葉ガニシーズンに年間の半分を売り上げていたが、カニも潮干狩りもなくなった」。

 津波で1階が浸水、東京電力福島第1原発事故後は山形に一時避難もした。閉鎖が続いていた原釜尾浜海水浴場がようやく再開できたのは震災から7年後の平成30年。しかし、再開して3年目の今年、今度はコロナ禍に見舞われた。

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