PR

ニュース プレミアム

「部室」に年間2千人、高校生が運営する水族館の見所

スッポンモドキに餌を与える生徒=7月29日、香川県多度津町
スッポンモドキに餌を与える生徒=7月29日、香川県多度津町
その他の写真を見る(1/4枚)

 100種類以上の生物を約90の水槽で飼育し、多いときで1日数百人が来場する-。実はこれ、高校生が運営する「ミニ水族館」のことだ。香川県立多度津高校(同県多度津町)生物科学部が校内の水槽でさまざまな生物を飼育する「ミニ水族館」は、卵から育てたマダイなど学習の成果を披露するとともに、校外の人との接し方を学ぶ機会にもなっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2カ月に1回の公開を中止していたが、8月9日に再開する。

生徒が孵化させたマダイ

 大小さまざまな水槽が並ぶ同校生物科学部の部室。入り口の真正面にある水槽には4匹のマダイが悠々と泳いでいた。体長は数十センチ。「生徒が卵から育てたものです」と顧問の秋山大地さんが説明する。

 同校海洋生産科の栽培技術コースの生徒らは授業の一環としてマダイやクルマエビ、アワビなどの養殖に取り組む。元気に泳ぐマダイは生徒らの学びの結晶だ。

 環境について考えてもらおうという展示もある。

 日本の固有種のアブラボテ(コイ科)が群れる水槽の隣には、池などに放流されて在来種の魚を食い荒らし、生態系に影響を与えるオオクチバス(ブラックバス)の入った水槽がある。アブラボテが生息する県内の池で捕獲されたものだ。特定外来生物に指定されているため、国の許可を得て飼育している。

 別の水槽では、ドジョウやオイカワ、タモロコといった県内でみられる淡水魚を展示している。

新型コロナで打撃

 生物科学部には1~3年の二十数人が所属。熱帯魚やカメなど100種類以上の生物を、約90の水槽で飼育する。週4日の活動日には、担当する生物に餌を与え水槽を掃除する。

 3年前から、偶数月の第2日曜日にミニ水族館として部室を公開。親子連れや近所の住民らの人気を集める。顧問の岡田智宏さんによると、年間2千人以上が訪れた年もあった。

 ところが今年度は、新型コロナの感染拡大により4、6月の公開を中止した。休校中は、登校できない生徒の代わりに3人の顧問が生物の面倒を見たが「世話が追い付かない」事態が発生し、ナマズの仲間など一部の魚が死んだという。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ