PR

ニュース プレミアム

ハイブランド店舗も装飾、0・1ミリの神業・立体切り絵

非常に細かい部分まで再現された「エッフェル塔と薔薇」(ウッドワン美術館提供)
非常に細かい部分まで再現された「エッフェル塔と薔薇」(ウッドワン美術館提供)
その他の写真を見る(1/4枚)

 緻密に重ねられた装飾、柔らかく表現された花や鳥の羽…これらはすべて、1枚の紙を切り離さずに生み出された「切り絵」だ。立体切り絵作家、SouMa(ソウマ)さんの作品は、0・1ミリ(100ミクロン)より小さい微細な細工を施しているという。

即興で作品作り

 広島県廿日市市のウッドワン美術館で開催されている「カミワザ立体切り絵 SouMaの美しき世界展」を訪れた。SouMaさんの初期から最近の作品まで約40点を集めた展覧会。どれも緻密な技巧を凝らした作品ばかりで、とても切り絵とは思えない出来栄えは、まさに「神業」だ。

 このうち「エッフェル塔と薔薇(ばら)」という作品は、エッフェル塔の鉄塔部分を細い部材まで見事に作りこみ、しっかりと天に向かって塔が立っている。添えられたバラは、花びら一枚一枚の柔らかさを感じさせるもので、紙の白さと相まって清らかで美しい。

 作品「ティアラ~大地」は、複雑で豪華な王冠の装飾を切り絵で再現。ゴージャスに飾り付けられた花はもちろん切り離されておらず、王冠と一体化している。驚いたのは作品「Story」で表現した鳥の羽。フワッとした質感は本物と見間違いそうだ。

 「作品はすべて即興で制作しています。切り進めていくうちに次々にイメージがわいてくるんです」とSouMaさんは話す。

手に伝わる感覚

 SouMaさんは松江市在住。作品はすべて1枚の紙から、折り紙や切り絵の技術を使って制作する。紙の糸を使って編み込んだものもあるが、一切、紙から切り離していない。下絵や設計図もなく、ほぼ感性のままに制作するのがスタイルだ。

 「カッターナイフで紙を削ったりする際、手に伝わる振動でどこまで深くナイフが紙に入っているか分かるんです」(SouMaさん)。作品制作は研ぎ澄まされた感覚によるものでもある。

 子供のころから図画工作が好きだったというSouMaさん。折り紙で重ね着の人形を作ったり、ナイフで竹を割っておもちゃを作ったりしていたが、なかでも興味を持ったのがカッターナイフだった。祖母宅にあった浮世絵を絵本代わりに、切り絵で和服姿の女性を作ったこともあった。

ネットで脚光

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ