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福井県民から熱い支持「緑色の飲み物」の40年

次々と生産ラインを流れる炭酸飲料「ローヤルさわやか」=福井市の北陸ローヤルボトリング協業組合
次々と生産ラインを流れる炭酸飲料「ローヤルさわやか」=福井市の北陸ローヤルボトリング協業組合
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 福井県民に愛されて40年以上という「緑色の飲み物」がある。北陸ローヤルボトリング協業組合(福井市)が製造する炭酸飲料「ローヤルさわやか」。ネーミング通りのさわやかな飲み口が特徴なのだが、なぜ緑色を採用したのか。そこには他社との違いを打ち出し、競争に勝ち残ろうという戦略があった。

地方統一ブランド

 甘い香りの漂う工場内。タンクで調合された原液はやがてペットボトルに注がれ、次々と生産ラインを流れていく。中身は鮮やかな緑色だ。「福井県民は慣れ親しんできた色合い」と同組合代表理事の森田英昭さん。

 ローヤルさわやかは午前中だけの作業で1日7千本ほどを生産し、スーパーなど県内を中心に出荷。真夏は売れ行きが伸びるため午後も作業し、1日1万本に製造能力を増強するという。

 昭和53年に発売。当時は瓶詰だった。「さわやか」という名称は、全国の中小飲料メーカーが有志で集まり共通して使用したものだった。森田さんによると、大手飲料メーカーに対抗するため昭和40年代から統一名称でブランドの浸透を目指したという。

なぜ緑色を選んだか

 名称以外は各メーカーで異なる。

 「どういう人が商品を手にするか具体的に想像することが大切」と森田さん。発売当時、主要な出荷先は駄菓子屋など個人商店が多く、男子学生が部活帰りに一気に飲み干すイメージで、炭酸はあえて弱めにした。

 また森田さんは、他社は透明なサイダーが多かった中、緑色を選択した。「緑色なのは、オレンジやグレープで人気の炭酸飲料になかった色だから」と教えてくれた。

 こうした狙いは的中し、ローヤルさわやかは人気商品になっていく。後年になってライバル大手の幹部が「うちの商品を店に置かせてもらえず悔しかった」と打ち明けたほどだった。

 だが試練が訪れる。

 自動販売機の設置拡大とともに缶入り飲料が浸透したことで、飲料の容器として瓶と缶が拮抗(きっこう)していた時代が終わった。昭和60年代になると個人商店の店先にも自販機が並び、「缶に移行できなかった会社はどんどん消えた」(森田さん)という。

“幻”の3色も

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