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【コロナ禍を生きる】「鎖国状態」の中で…世界とのつながり、どう保つか

 いまだ収まらない新型コロナウイルスの感染拡大により、国をまたいだ自由な往来ができない状態が続いている。海外に生活拠点を置く人々の中には、帰国を余儀なくされたり仕事を失ったりした人もいるほか、留学にも深刻な影響が出始めている。世界中の多くの国々が事実上の「鎖国状態」に陥っている今、海外とのつながりをどう保ち続けるべきなのか。(大渡美咲)

一時帰国のはずが…

 「こんな強制的に現地での生活が終わるとは思わなかった」

 中国・上海近郊の都市で貿易関連の仕事に就いていた日本人女性(32)は、ため息交じりに話した。

 大学時代に学んだ中国語を生かし、中国企業に現地採用された。資格を取るなど仕事は順調だったが、1月に春節の休みを利用して1週間の予定で日本に一時帰国した時期が、中国で新型コロナ感染が深刻化した時期と重なった。

 中国側が日本人の入国を制限したため、現地へ戻れるめどが全くたたなくなった。オンラインで仕事を続けたが、6月に入ってコロナ禍による業績悪化を理由に、会社側から契約終了を告げられた。中国の自宅には荷物も置いたまま。飼っていたネコも、友人に預けたままだ。

 「東京と比べて中国の地方都市は物価も安く、暮らしやすかった。生活の基盤があるのに戻れないのは辛い」。現在は、日本で就職先を探しているという。

 「いつでも気軽に行き来できていたのに、一変してしまった」。2月に韓国へ入国した日本人女性(55)は、コロナ禍で当初の予定通り帰国できなくなった。現地には息子が仕事の関係で住んでいるが、ちょうど入れ違いで日本へ行っており、不安な日々を過ごしたという。

 現地の入管当局に掛け合い、2回にわたりビザを延長。今月中旬にようやく帰国できたが、留学や仕事などで韓国に滞在する日本人の知人などからは、滞在期間の延長方法について相談が多く寄せられたという。

 「こういう状況だから、帰国してしまえばもう二度と(韓国に)来ることができないかもしれないと心配している人は多い」と明かした。

「コロナ後」見据えて

 外務省によると、海外に在留する日本人は平成30年10月1日時点で約139万人と、統計のある昭和43年以降で最多。日本の旅券がビザなしで渡航できる国と地域は191にのぼるが、うち176の国・地域がコロナ禍以降、日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置をとっている。

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