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倒産最多ペースの飲食店…経営体力も物言う「弱肉強食」

居酒屋チェーン大手のワタミ(東京)がオープンした焼き肉の新業態店「かみむら牧場」守口南寺方店。大手回転寿司チェーン店のようにタッチパネル端末で注文を受けると、高速レーン(中央)で注文の品を運ぶなど、店舗スタッフの省人化も実現した=大阪府守口市(西川博明撮影)
居酒屋チェーン大手のワタミ(東京)がオープンした焼き肉の新業態店「かみむら牧場」守口南寺方店。大手回転寿司チェーン店のようにタッチパネル端末で注文を受けると、高速レーン(中央)で注文の品を運ぶなど、店舗スタッフの省人化も実現した=大阪府守口市(西川博明撮影)

 新型コロナウイルスの影響で、国内の飲食店がもがき苦しんでいる。民間調査会社によると、今年は全国の飲食店の倒産件数が過去最多を更新するペースで推移。「3密(密閉、密集、密接)」を避けるといった「新たな生活様式」が求められる中、飲食店は消費者の需要の変化を捉えようと、あの手この手を打ち出し「弱肉強食」の顧客争奪戦に生き残りをかけている。(西川博明)

1~6月に398件

 民間調査会社の帝国データバンク(東京)によると、今年上半期(1~6月)に発生した飲食店事業者の倒産は398件。1日に2件倒産している計算だ。例年に比べ「酒場・ビアホール」や「中華・東洋料理店」、「日本料理店」の倒産が目立つという。

 このペースが続くと、年間796件の倒産が発生。昨年の732件を上回り、過去最多の倒産件数を更新する可能性がある。世界的な不況に陥ったリーマン・ショックよりも飲食店に与える影響が大きい。

 調査を担当する同社東京支社の綴木(つづるき)猛さんは、4~5月の政府の緊急事態宣言で、飲食店の多くが営業自粛や時短営業を迫られたとした上で、宣言解除後も「客足が少なく、飲食店を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いている」と指摘。経営者の跡継ぎ問題▽人手不足や最低賃金上昇▽昨年秋の消費税10%への増税-といった新型コロナ以前からある要因も背景に、体力が弱い飲食店ほど経営面で逆風が吹いているという。

“非接触”で注文

 こうした中、飲食チェーン大手を中心に、経営の見直しで打開策を図る試みが相次いでいる。

 居酒屋チェーンで知られるワタミ(東京)は5月から、和牛の焼き肉食べ放題などを提供する新事業「かみむら牧場」を始めた。5月に東京都大田区、6月に大阪府守口市に出店し、国内外で5年後に300店、10年後に700店の出店を計画する大きな事業だ。

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