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輸入品とはひと味違う 希少な国産ライチは高級品 

色づき始めたライチの実=7月14日、高松市
色づき始めたライチの実=7月14日、高松市
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 国内で流通するのは、中国や台湾からの輸入品が大半のライチ。香川県では5年前から企業と大学が共同で研究に乗り出し、温度や水分などを生育に適した状態にする栽培ノウハウを蓄積。今年の収穫期には、多くの実をつけた。日持ちしないため冷凍が主流の輸入品に比べて、みずみずしい食感を楽しめる。国内で栽培された生のライチは高値で取引されており、関係者の期待は高まっている。

苗木植えてから5年

 高さ2メートルほどのライチの木が植えられたポットが並ぶ農業用ハウス。10本の木のうち一部の枝には、ライチの実がなっている。小さい実が鈴なりの木もあれば、大振りの実をわずかにつけた木もある。ライチの皮は熟すにつれて黄緑色から鮮やかな紅色になるという。

 「苗木を植えてから5年。ようやく収穫にこぎつけました」。四国総合研究所(高松市)アグリバイオグループ長の工藤りかさんはにこやかな表情で語る。

 同社は四国電力のグループ会社。電気事業を支える技術に関する研究を主軸としつつ、農業をはじめとする地域産業に貢献する研究にも取り組む。

 平成27年、香川大(同)とともに熱帯・亜熱帯地域が原産のライチの栽培を開始。国内栽培に適した品種を見極め、温度や水分といった環境を制御するノウハウを積み重ねてきた。

1粒千円も

 国内で流通するライチは中国や台湾、ベトナムからの輸入品がほとんど。品質を保ち病害虫の侵入を防ぐため、冷凍されたものが大半を占める。

 植物検疫統計によると、令和元年の輸入量は冷凍と生を合わせて約1500トン。対する国内の生産量は、平成29年の特産果樹生産動態等調査によると、宮崎県(8・1トン)と鹿児島県(5・3トン)の計13・4トンにとどまる。

 宮崎県では22年に生産者の研究会が発足し、試行錯誤の末に栽培技術を確立した。4市2町で栽培され、30年の生産量は10・1トン。生食用の贈答品として、果物店などで人気を集める。

 県農産園芸課は「ライチの知名度は高いが、生で食べたことがある人は少ないため、外国産との違いを打ち出しやすい」と説明する。特産品として知られるマンゴーの栽培を通して得られた温度調整などのノウハウを応用できる点も追い風になったという。

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