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56万人動員の夏祭り「うらじゃ」中止も来年につなぐ地元愛

岡山市役所筋で繰り広げられた「うらじゃおどり」=平成29年
岡山市役所筋で繰り広げられた「うらじゃおどり」=平成29年
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 新型コロナウイルスの影響で、大勢が詰めかけたり、地元に愛されたりしている祭りが全国各地で次々と中止に追い込まれている。「今まで当たり前のようにやっていたものができなくなり、夏が盛り上がらないことに気づくと思う」。祭りの担い手や有志らは、地元の灯を消させまいと奮闘している。岡山では56万人の観客を動員した県最大のイベントの中止が決まったものの、関係者らが各種イベントを企画。盛り上げを来年につなげる取り組みが進められている。(織田淳嗣)

ギリギリの決断

 「運営としては、ギリギリまで開催したいという思いがあった」。岡山青年会議所のまちづくり委員会理事委員長、二垣幸広さん(33)は残念がる。「うらじゃ」は今年行われれば27回目となっていた。だが、全国で新型コロナウイルスの感染が広がっていたさなかの4月13日、岡山県、岡山市などで作る夏祭り運営委員会が中止を決定。青年会議所内で立ち上げていた実行委員会も解散した。

 「うらじゃ」は、岡山県南部の「吉備地方」に伝わる古代の鬼神「温羅(うら)」を題材とした祭り。「うらじゃ」と連呼する楽曲にあわせ、鬼をイメージした「温羅化粧」を施して派手な衣装を着た踊り手が、岡山の市街地に設けられたステージや、公道で独自の踊りを披露する。毎年8月の第1土曜、日曜の2日間開かれ、観光客の腕や顔に化粧を施すサービス拠点も設けられている。

 平成6年、岡山青年会議所が地域を盛り上げる独自イベントとして立ち上げ。13年からは、県・市が主催する夏祭り「おかやま桃太郎まつり」に組み入れられ、最盛期の25年には153グループが参加した。

「思いをつなぐ」

 「祭りになると地元に帰ってくる人もいる、岡山の夏の風物」と二垣さん。岡山にとっては「岸和田だんじり祭」(大阪府岸和田市)や「よさこい祭り」(高知市)に並ぶ位置づけで、昨年は118グループ、約5千人が参加。2日間で約56万人を動員した。

 それだけに、中止となると大きな決断だが、踊り手たちから「自分たちは練習をしていいのか?」「判断が引き延ばされるのがつらい」などの声が寄せられ、決定に至ったという。

 だが、地元はそれで終わらなかった。

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