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【エンタメよもやま話】新疆ウイグル自治区で強要される少数民族への不妊政策

3人目の子供を出産した後、中国政府に子宮内避妊具(IUD)の装着を命じられた新疆ウイグル自治区に住む中国生まれのカザフ族の女性、グルナー・オマーザキさん(中央)=(AP)
3人目の子供を出産した後、中国政府に子宮内避妊具(IUD)の装着を命じられた新疆ウイグル自治区に住む中国生まれのカザフ族の女性、グルナー・オマーザキさん(中央)=(AP)

 さて、今週ご紹介するのは、国際社会からの風当たりが日々、強くなっているにも関わらず、一向に気にもしないあの国に関するお話です。

 中国への抗議活動などを規制する「香港国家安全維持法」(国安法)が6月30日に施行されました。返還後50年間にわたり、香港の自治を保障した「一国二制度」を形骸化し、中国による香港の統制や人権抑圧が強化されるとあって国際社会が強く反発。英国のジュリアン・ブレイスウェイト国連大使は国連人権委員会(スイスのジュネーブ)で、欧州連合(EU)加盟国に日、豪、ニュージーランド、カナダ、スイスを加えた計27カ国を代表し、「香港の『一国二制度』を陰険な手段で傷付け、人権に明らかな影響を及ぼす国家安全維持法に対し、深い懸念を表明する」としました(7月1日付ロイター通信)。

 しかし、もうひとつ、国際社会が中国に対して強い怒りを表明している問題があります。中国北西部・新疆(しんきょう)ウイグル自治区に住む少数民族に対する中国政府の人権弾圧です。

 最近、黙認できないニュースが欧米で報じられたので、詳しくご紹介いたします。

    ◇   ◇

 このニュースを知った時には、怒りを通り越して恐怖を覚えました。6月29日付のAP通信や英紙ガーディアン、7月1日付の米外交専門誌フォーリン・ポリシー(いずれも電子版)などが報じているのですが、前述した新疆ウイグル自治区の少数民族の女性たちに対し、中国政府が人口抑制策として、不妊手術や妊娠中絶手術を強要しているというのです。

 同自治区で中国の政策を暴露してきたドイツ人の研究者エイドリアン・ゼンツ氏がまとめた報告書や、それに先立つAP通信の新たな調査結果で明らかになったのですが、それらによると、同自治区では、少数民族の女性に定期的に妊娠検査を受けさせ、子宮内避妊具(IUD)の装着や不妊手術、さらには中絶を強要していたというのです。

 また、子供の数が中国で法的に許可されている2人に達していないにも関わらず、IUDの装着を強制されたり、不妊手術を強要された人もいたといいます。既定の人数を超える妊娠の中絶を拒否すると、罰則として再教育のための強制収容所に送ると警告するなど、少数民族の女性に対し、出産を厳しく制限しているというのです。何の薬か全く説明を受けずに、避妊薬を飲まされたり、注射を打たれたりした事例も報告されていました。

 ゼンツ氏の報告書は、現地の公式データや政策文書、少数民族の女性への聞き取り調査が基になっており、AP通信の調査結果は、政府の統計や当局の文書と、強制収容所の元拘留者やその家族、元教官ら計30人の証言をまとめたもので、いずれも信憑性の高い内容です。

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