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動物園の定番土産「ゴリラの鼻くそ」はギリギリセーフ

 日本全国の動物園で土産物として販売されている黒豆薄甘納豆「ゴリラの鼻くそ」が今年で誕生から20年を迎える。製造しているのは、元は酒店だった島根県出雲市の菓子製造会社「岡伊三郎商店」。実は、酒のディスカウントショップの進出に危機感を抱いた末の一手で、ネーミング当初は周囲に「売れるわけがない」とあきれられた。それが今では土産物の定番に。背景には「日本列島縦断作戦」と銘打って実施した、必死の努力があった。

動物園の土産の定番となった「ゴリラの鼻くそ」
動物園の土産の定番となった「ゴリラの鼻くそ」
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「これ、面白いね」

 ゴリラが鼻をほじるかわいらしいイラストが描かれた袋。開けると中には、しわしわの黒い物体が入っている。イラストを見た後では口に入れるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまうが、食べると甘い。名前と味のギャップに驚かされる。

 「ギリギリだからおもしろい。その微妙なユーモアを多くの人たちにわかってもらえた」。そう語るのは、ゴリラの鼻くそ(通称・ゴリ鼻)の生みの親、岡伊三郎商店社長の岡和正さん(65)。

 ゴリ鼻が生まれたのは平成12年末。元は酒店だった同社はディスカウントショップなどの進出に危機感を抱き、岡さんの妻の実家で製造していた黒豆薄甘納豆を販売することにした。

 販売するにあたり、おもしろい名前はないかと落語同好会の仲間と雑談していたとき、見た目が「ゴリラの鼻くそみたい」と盛り上がり、商品名にした。同時に土産品として動物園に販売することをひらめいたという。

 しかし、食べ物とは思えない驚きのネーミング。周囲の人たちは「売れるわけがない」とあきれ顔で、岡さんは「ばかばかしいという感じで誰も相手にしてくれなかった」と打ち明ける。

発売当初、運送会社から「運ぶのが恥ずかしい」といわれたというゴリラの鼻くその箱=島根県出雲市
発売当初、運送会社から「運ぶのが恥ずかしい」といわれたというゴリラの鼻くその箱=島根県出雲市
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米国進出

 それでも「笑いとして成立するギリギリのところで、セーフ」と感じたという岡さん。最初に広島市安佐動物公園に売り込んだところ、同園の担当者は「これ、面白いね」と、ユーモアを理解してくれた。「あのとき、『あんた、おかしいんじゃない』といわれていたらゴリ鼻は終わっていた」。そうして13年4月に販売が始まった。

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