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なぜ「昼カラ」で感染が広がったのか 北海道で客と従業員計90人超

臨時記者会見を行い、「昼カラ」の営業自粛を要請する北海道小樽市の迫俊哉市長=6月28日(寺田理恵撮影)
臨時記者会見を行い、「昼カラ」の営業自粛を要請する北海道小樽市の迫俊哉市長=6月28日(寺田理恵撮影)
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 新型コロナウイルス感染が首都圏を中心に「夜の街」で広がる中、北海道では「昼カラ」を通じて高齢者に拡大した。昼カラとは、喫茶店やスナックで日中に行うカラオケ。札幌市や隣接する小樽市などの昼カラ21店の感染者は客と従業員だけでも計94人に上り、両市の計6店でクラスター(感染者集団)が発生した。なぜ昼カラで感染が広がったのか。(寺田理恵)

憩いの場で落命

 かつて港町として繁栄した小樽市中心部の繁華街・花園地区。路地と坂道が交差し、居酒屋やスナックが集まっている。この地区のスナックを、高齢者約10人のカラオケサークルが日中に訪れていた。

 市保健所によると、6月1、8、15日の午後1~5時に昼カラを利用したメンバー7人と経営者計8人の陽性が23日に確定。市は24日に感染を公表し、クラスターと認定した。店内は狭く、担当者は「密な状況で飛沫(ひまつ)が飛んだ」と指摘する。店側が歌唱時のマスク着用を促しても、使わない客もいたという。

 26日にはメンバーの80代男性が死亡。陽性が確認された23日時点で無症状だったが、容体が急変した。

 メンバーの中には同じ地区の複数の店を利用していた客もいる。市が濃厚接触者を検査した結果、28日時点でクラスターは同地区のスナック計3店、客と経営者を含め関連する市内の感染者は計33人に拡大した。

 札幌市の調査で、同市に住むメンバー1人が小樽市の2店を訪れていたことも判明していた。

「密」状態で長時間

 人口約11万人の観光都市で、数十人規模の集団感染発生の衝撃は強い。28日に臨時記者会見を行った迫(はざま)俊哉市長は市内の昼カラ全店に営業自粛を求め、「高齢者の憩いの場を提供したいという事業者もいるが、結果として来店者が命を落とすのは本意ではないはず」と訴えた。休業店への協力金支給も表明した。

 さらに、「昼カラは午後1~5時ごろと時間が長い。高齢者が圧倒的に多く、夜間に比べ密集度も高い」との見方も示した。

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