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【川村妙慶の人生相談】嫁から絶縁 元に戻りたい

イラスト・千葉真
イラスト・千葉真

相談

 長男の嫁に突然、絶縁され、孫にも会えなくなりました。原因は、次男(嫁から見れば義理の弟)が最初の妻と離婚できないまま、他の女性と子供を持ち、新しい家庭を築いたこと。嫁は、そんな次男に私が甘いと怒り、「私なら実家の敷居をまたがせない。許せない」とメールをよこし、それ以降、嫁にLINEを送っても既読にならず、嫁も孫も実家に遊びに来なくなりました。

 長男はこちらを気遣って孫の写真を送ってくれます。困らせると悪いので、長男に嫁のことを相談はしていません。嫁のことを娘のように思ってきました。あと何年もない人生、なんとか元の関係に戻りたいです。手紙でも書こうかと考えていますが、どうでしょうか。(70代、女性)

回答

 ようこそお便りくださいました。

 お嫁さんは自分の常識から外れた人は非常識に見えて許せないのだと思います。残念ながら、その性格は変えられません。あなたがお嫁さんの性分を理解して、上手に交渉をしてみませんか。

 手紙を書くのも一つの方法ですね。「説得」しようとはせず、「納得」してもらえるように。説得は、こちらが正しいと思うことを伝えているだけ。「納得」は、相手に「感じてもらう」ということです。お嫁さんは自分の考えが無視されたと思って怒ってしまったのかもしれません。人間には自我があります。説得しようとすれば反発を招きます。

 とある仏教説話を紹介します。ある町に2人の画家がいました。国王が2人の優劣を決めようと、得意な絵を描くように命じました。1人は見事な絵を描きあげました。もう1人は絵を描かず、なぜか壁を磨いたのです。完成後、見に来た王は、1人目の絵に感服しました。2人目の絵は、最初の画家の絵よりも深みのある、すばらしいものでした。王が感嘆していると、2人目の画家は、「わたしはただ、壁を磨いただけです。その壁に1人目の画家の絵が映っているのです。王様が感動されたのは、向かい側の絵が素晴らしいからです」と告げたそうです。この説話を、仏教の祖、お釈迦様は弟子たちに聞かせ、お互いに相手の良さを引き出し、映しだす役目となることが必要だと説かれたのでした。

 お嫁さんは、正義感が強く、人を切る激しい気性をお持ちです。しかし、一生懸命に家族を守ってくれています。そこを認め、あなたが心の鏡を当てて、相手の良さを引き出してほしいのです。お嫁さんもあなたの柔軟さに気がついてくれるのではないでしょうか。

回答者

川村妙慶 僧侶兼アナウンサー。昭和39年生まれ。ラジオのパーソナリティーとして活動するほか、ブログの法話を日替わりで更新している。著書に「持たない暮らしのすすめ-本当の幸せを得るための人生の法則」(海竜社)、「人生後半こう生きなはれ」(講談社+α新書)など。

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 〈メール〉life@sankei.co.jp

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