PR

ニュース プレミアム

居心地のいい森に蘇らせよう ニコルさんの遺志継ぎ基金設立 長野県信濃町の財団

「アファンの森」で誕生したフクロウのひな。ほぼ毎年、営巣することが確認されている=令和元年5月(C・W・ニコル・アファンの森財団提供)
「アファンの森」で誕生したフクロウのひな。ほぼ毎年、営巣することが確認されている=令和元年5月(C・W・ニコル・アファンの森財団提供)
その他の写真を見る(1/5枚)

 今年4月に亡くなった作家で環境保護活動家のC・W・ニコルさんの遺志を継ぐため、一般財団法人「C・W・ニコル・アファンの森財団」(長野県信濃町)は基金を開設し、寄付を募っている。ニコルさんは町内の里山を購入し、「アファンの森」として多様な生きものが暮らせる森づくりに勤しんでいた。この森の居心地はどんな具合なのか。生きとし生けるものの声に耳を傾け、あるべき状態に蘇らせる森林整備の活動は、息の長い取り組みである。(松本浩史)

風の通るところ

 ニコルさんは、英国ウェールズ生まれで、平成7年に日本国籍を取得した。「アファン」とはウェールズの言葉で「風の通るところ」という意味。石炭の採掘とその後の廃坑で荒れ果てた故郷の森が、再生を願う人たちの奮闘で蘇り、「アファン森林公園」と命名されたことにちなんでいる。

 日本の自然に憧れて移り住んだが、森林の伐採やレジャー施設の開発などで、生きものが暮らしにくくなり、森の魅力が壊されていると心を痛めた。草や木が生い茂った信濃町の里山を買い上げたのは、昭和61年のことだった。

 財団を設立した平成14年以降、整備地を拡大し、今では設立時の約3倍となる34・7ヘクタールまでになった。周辺の放置された山林を買って50ヘクタールにするのが当面の目標だ。つがいのフクロウが無理なく繁殖できる面積なのだという。東京ドーム7個分より大きい。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ