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【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈778〉酷評される「ボルトン回顧録」

米ニューヨークの書店に並べられたボルトン前米大統領補佐官の回顧録(ロイター=共同)
米ニューヨークの書店に並べられたボルトン前米大統領補佐官の回顧録(ロイター=共同)

 ハッキリ言って今週は積極的に読みたいという記事がない。

 しいて言えば『ニューズウィーク日本版』(7・7)の大特集「Black Lives Matter」の1本、ピュリツァー賞を受賞したジャーナリスト、ウェスリー・ラウリー氏による「黒人社会の慟哭(どうこく)を聞け 今こそ変わる時だ」。

 ミネアポリスで白人警官に首を膝で押さえつけられて死んだジョージ・フロイド氏の告別式のシーンから始まる優れたリポートだ。

 オバマ政権時代に司法省高官として公民権問題を担当したジョナサン・スミス氏の言葉は重い。

 〈「みんな何かをしたいと思うから、いわば低い枝になる果実に手を伸ばす」とスミスは言う。しかし「それでは意味のある解決にならない。何かをしたという気分になるだけだ」〉

 もう1本。同誌のコラムニスト、グレン・カール氏(元CIA工作員)が、今話題の「ボルトン回顧録」を酷評。

 〈この全576ページの本は「肥大した自尊心」の塊だ。ボルトンはトランプへの軽蔑を隠さず、その腐敗ぶりを説得力のある筆致で明らかにしている〉

 しかし、と。

 〈17カ月間、腐敗した危険人物と知りながらトランプを支えていた〉〈ボルトンはトランプの弾劾裁判で証言しなかった。代わりに200万ドルともいわれる出版契約を結び〉〈この本は傲慢な金儲けの道具にほかならない〉

 『週刊文春』(7月9日号)「検察が握り潰した菅原一秀前経産相の“買収”バス旅行新疑惑」。

 前経産相は不起訴になったが、なにしろ『文春』、元秘書をがっちり押さえているから強い。

 『週刊新潮』(7月9日号)では予想どおり巨人・原監督の賭けゴルフ疑惑第2弾。今回はロッテなどで活躍した愛甲猛氏が証言。読売からは先週号発売前日に全否定の内容証明郵便が届いたらしいが、分があるまい。

 消費者金融の過払い金返還のテレビCMで知られた「ミネルヴァ法律事務所」が51億円の負債で破産していたとは知らなかった。詳しくは『新潮』を。

(月刊『Hanada』編集長)

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