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地球温暖化から新潟の米を守れ! 県が気候変動適応策を強化

米どころ新潟の各地に広がる田んぼ(本田賢一撮影)
米どころ新潟の各地に広がる田んぼ(本田賢一撮影)
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 新潟県は現在、農業などへの気候変動の影響を軽減するため、独自の地域計画づくりを進めている。そのたたき台となる専門家からの提言が6月にまとまり、早急に対応が必要な最重要項目の一つに「水稲(主食用米)」が選ばれた。気温上昇などから“新潟米を守れ”というわけだ。国内最大級の米どころ新潟に迫る気候変動の影響を追った。(本田賢一)

気候変動の影響

 昨年8月、新潟県長岡市や胎内市で最高気温が40度を超すなど、県内は異常な猛暑に見舞われた。大型の台風10号が西日本を縦断して日本海に抜け、台風からの暖かい南風が山を越えて吹き下ろすフェーン現象が起きたためだ。

 この異常な猛暑の影響で新潟の水稲の品質が低下。主力品種コシヒカリの昨年産米は、農協などの品質検査で最上級に当たる「1等級米」の割合が全体の約26%と、前年の約81%から大きく低下した。主要品種のこしいぶきも前年の約80%から約52%に低下し、高い品質が売りの新潟米を揺るがす事態となった。

 温暖化が最も進行するケースを想定したRCP8・5と呼ばれる将来シナリオに基づく21世紀末の予測では、県内の年間平均気温(新潟、上越、佐渡各市の3地点平均)は20世紀末と比べ約5度上昇。また、新潟市では、猛暑日(35度超)が約20日、真夏日(30度超)が約50日、それぞれ20世紀末と比べて増えると予測されている。

 平成30年時点で新潟県の水稲作付面積(約11万8000ヘクタール)、収穫量(約62万7000トン)、米の産出額(1445億円)はいずれも全国1位。規模が大きいだけに温暖化の負のインパクトも大きくなる。

 大学や研究機関の専門家からなる県の気候変動適応に関する研究会がまとめた提言では、異常気象による影響が特に大きく、早急に対応が必要な最重要項目の一つとして水稲(主食用米)を挙げている。

猛暑に強い米

 同研究会の委員で農業分野を担当した新潟大農学部の高橋能彦(よしひこ)教授は、水稲を気候変動から守るため「長期的な対策として、高温に強い新品種を育成していく必要がある」と指摘する。

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