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【サッカー通信】「無観客」回避を目指したワケ Jリーグ再開で浮き彫りに

 Jリーグのガイドラインは、選手間の不要不急の接触も規制している。前半ロスタイムに大宮の小野がFKを直接たたき込むと歓喜の輪ができた。抱擁でのゴールセレブレーションは、ガイドラインで規制されている。しかし、結果的に決勝点となる貴重な先制点をJリーグ初ゴールで奪った小野をチームメートが祝福するのは自然な感情の発露であり、それを禁止するのは酷に思える。

 両チームの選手が接触プレーをきっかけにエキサイトしかけ、プレー再開時に当事者同士が軽く抱き合って和解する場面もあった。抱擁は感染拡大リスクを高める「不要不急の接触」だったかもしれない。手探りでの再開という事情を考慮すれば慎重を期す必要はあるのだろうが、対戦相手に敬意を払う気持ちの表れまで否定することは過剰のようにも感じる。

 サポーターであふれるはずだったJR蘇我駅からスタジアムまでの約500メートルの道のりや周辺の飲食店も閑散としていた。試合観戦はもちろん、スタジアムへ向かう際や試合終了後に知人と交わすサッカー談義もJリーグの醍醐味で、Jリーグの村井満チェアマンが「無観客試合は最終手段」と強調してきた理由も改めて痛感させられた。

 Jリーグは7月10日以降、観客を入れて試合を開催することにしている。しかし、東京都など感染者が増加に転じている地域もあり、状況次第では無観客試合の開催を余儀なくされる可能性はある。新型コロナウイルスの脅威と戦いながら、選手やサポーターがより満足できるリーグ運営の模索は続く。

(運動部 奥山次郎)

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