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職質への抗議が「人種差別反対」に…クルド人デモにちらついた不穏な影

適切に職務執行

 一方、5月22日の職務質問の経緯について、警視庁幹部はこう説明する。

 パトカーの後方を走行していたクルド人男性の車がパトカーを追い抜き、ウインカーを出さず車線変更。さらにスピードを上げた。署員が車を停車させ、運転免許証の提示を求めると男性は拒否し、車を急発進させた。渋滞で停止した車にパトカーが追いつくと、男性はすでに車から降り、中央分離帯の茂みに両手を後ろにした状態で立っていた。

 署員が所持品を確認しようとしたところ、男性が抵抗したため足をかけて膝をつかせ、腕で押さえつけた。所持品に問題はなく、車内から危険物や違法な物品も発見されなかった。男性には口頭で注意をし、そのまま帰宅させたという。

 同庁幹部は「急発進の段階で公務執行妨害容疑を適用することも可能だった事案。適切に職務執行した」との認識を示す。

クルド人参加なし

 一連の経緯について日本クルド友好協会は、クルド人男性側の非を指摘する。担当者は「一部しか収められていない動画が拡散した。男性らが前段で不適切な行動を取ったことは明白で、外国人だから不当な職務質問を受けたという理由は通らない」とする。

 同協会が活動を支援する在日クルド人らでつくる「日本クルド文化協会」も6月13日、SNS上でこう見解を示した。

 《今回の騒動の発端になったクルド人の行為は、日本の法律・慣習に照らし合わせて、擁護する余地はありません》

 一方で、デモは6月にも渋谷駅周辺で複数回行われたが、抗議内容、主催者とも変化。テーマは米ミネソタ州での黒人暴行死事件への抗議や、幅広い人種差別撤廃などに完全にシフトし、クルド人の参加はほぼ確認されなかった。

 1000人規模が参加したとされる6月14日のデモで、フランス出身の黒人男性(27)は、クルド人男性の主張は把握しているとしつつ「世界中に、黒人の命は大切だと訴えるために来た」と目的を説明した。

 「no justice no peace(正義なくして平和なし)」と書かれたプラカードを掲げた日本人女性(29)は、新型コロナウイルスがアジア人差別を生んでいるとし「中国人が『コロナ』と呼ばれていると聞く。世界が連携して立ち向かうべき問題だ」と訴えた。

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