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遅れるカジノ誘致、夢のIR特急は…鉄道整備計画に暗雲

 大阪府市が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致計画の遅れが、開設先となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)への鉄道整備プロジェクトに影を落としている。2025年大阪・関西万博が同じ夢洲で開催されるため大阪メトロ中央線の延伸は決まったが、それ以外の鉄道各社はIRの誘致実現を前提に計画を進めている。新型コロナウイルスの感染拡大でIR産業の先行きが厳しさを増すなか、鉄道各社もコロナの影響で財務状況が悪化しており、今後の計画推進では難しい判断を迫られそうだ。(黒川信雄)

異なる集電方式に対応

 「夢洲方面への特急接続は、万博開催とIR開業を前提で検討している。(IR実現の)時期などを含めて、注視していきたい」

 6月19日に大阪市内で開催された近鉄グループホールディングス(HD)の株主総会で、株主から夢洲方面への特急計画について問われた近畿日本鉄道の都司(つじ)尚(たかし)社長はこう手短に答えるにとどめた。

 近鉄は奈良駅(奈良市)を始点とする奈良線と、夢洲に延伸する大阪メトロ中央線に乗り入れる近鉄けいはんな線を結び、奈良と夢洲を結ぶ特急運行を検討している。奈良線とけいはんな線が異なる集電方式を採用しているため、これに対応可能な新型車両を開発するという野心的な計画で、実現すれば万博やIRに訪れた国内外の観光客を近鉄の牙城である奈良や伊勢志摩、名古屋方面に運ぶことができる。業界内では“IR特急”と呼ばれ、期待を集めている。

 ただ、早期の実現には早くも疑問符が付く。株主総会では冒頭、新型コロナを受けた経営環境の激変を受け、同計画を含む近鉄の「3大プロジェクト」について、「実施の時期や規模を慎重に検討していく」との説明があった。

京阪、JRも歯切れ悪く

 夢洲への路線接続をめぐっては、京阪ホールディングスやJR西日本も検討を進めているが、いずれも早期の実現については歯切れが悪い。

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