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【時刻表は読み物です】日本海眺望なくなっても北陸本線…実態から離れる路線名

新十津川駅から到着した札沼線の「最終列車」=4月17日、石狩当別駅
新十津川駅から到着した札沼線の「最終列車」=4月17日、石狩当別駅
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 鉄道路線の名称の付け方には一定のルールがある。北陸本線や湖西線のように走る地域を示したり、福知山線や加古川線のように路線内にある中心駅の名をつけたりするほか、姫路(兵庫)と新見(岡山)を結ぶ姫新線のように起点と終点の駅名、旧国名を組み合わせたものもある。ただ、名付けられた当時とは状況が変わり、路線名と実態がかけ離れてしまったケースが増えている。

 4月17日に運行を終えたJR北海道の札沼線北海道医療大学-新十津川間(営業距離47・6キロ)。ゴールデンウイークまで運行するはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ラストランの前倒しが前日夜に決定し、突然のサヨナラとなった。

 この札沼線という名前。起点と終点の駅名を組み合わせるというルールでいえば、運行上の起点となっているのが札幌なので「札」は分かるが、「沼」はどこか。同線が昭和10年に全通したときの終点は新十津川ではなく、34・9キロ先にあり、留萌本線の駅でもある石狩沼田。新十津川-石狩沼田間は国鉄の赤字削減の一環として47年6月に廃止されたが、路線名はそのまま残されたのだ。

 札幌-北海道医療大学間が残された札沼線だが、JR北海道ではこの正式の路線名をあまり使わず、愛称の「学園都市線」を前面に押し出している。

 整備新幹線の開業と引き換えにJRから経営分離される並行在来線も、路線名が実態とかけ離れたものにする要因になっている。時刻表の索引地図を開いてみよう。かつて高崎(群馬)から信濃国の長野、越後国の新潟を結ぶ大動脈だったJR東日本の信越本線が、北陸(長野)新幹線開通によって変わり果てた姿が確認できる。

 平成9年10月の長野開業により、急勾配で補助の機関車をつけなければならない碓氷峠がある横川(群馬)-軽井沢(長野)間は廃止、軽井沢-篠ノ井(同)間は第三セクターのしなの鉄道に転換された。さらに27年3月の金沢開業では、長野-妙高高原(新潟)間がしなの鉄道、妙高高原-直江津(同)間が三セクのえちごトキめき鉄道となった。信越本線は高崎-横川間、篠ノ井-長野間、直江津-新潟間の3区間に分散して存在することになり、横川-軽井沢間の廃止で、レールがつながってもいない状態になった。

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