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接触は最小限「テイクアウトマルシェ」という食スタイル

 飲食店が集うイベント「マルシェ」を、持ち帰りできる弁当を集めてドライブスルー方式で行う「テイクアウトマルシェ」が全国に広がっている。新型コロナウイルスの影響で客足が減る飲食店側と、感染を懸念して外食を控えている消費者側の双方にメリットのある取り組み。運営は飲食店同士が協力して行うなどしており、みんなの支え合いによって「新しい生活様式」のイベントが生まれようとしている。

テイクアウトマルシェのメニュー写真=福井市の福井問屋センター
テイクアウトマルシェのメニュー写真=福井市の福井問屋センター
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北陸から全国へ

 晴天に恵まれた6月7日。「テイクアウトマルシェ福井」の会場となった福井問屋センター(福井市)の駐車場には、日曜日ということもあり、次々と車が吸い込まれた。

 この日は県内9店が参加。メニューにはチキン南蛮、牛ロースステーキ、プリン、わらび餅と多彩な料理が並んだ。「これから人が少ない公園に行き、お弁当にします」と孫たちを連れた同市内の男性(57)は笑顔。会社員の男性は「妻が妊娠していて、ドライブスルーなら安心して買える」と話していた。

 人との接触が最小限に抑えられ、利用客は安心感も得られるようだ。この日は500個以上の弁当が売れた。

 テイクアウトマルシェは富山市内で4月13日に開催されたのが最初とされる。以降、富山県内や近隣の石川、福井に拡大。さらに愛媛、栃木、長野、北海道などでも開催されるようになった。ロゴのデザインやノウハウは共有しつつ、具体的な運営は各地で独自に行われているという。

カフェ開店を後回しにしても

 福井でテイクアウトマルシェを企画したのは、松本剛さんと小川智也さん。松本さんは福井問屋センターでオーナーとして「108(とんや)CAFE」の開業を予定し、小川さんはそれをフードプロデューサーとして手伝う予定だった。

販売に向けずらりと並べられた弁当=福井市の福井問屋センター
販売に向けずらりと並べられた弁当=福井市の福井問屋センター
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 だが、その矢先に新型コロナの感染が拡大。飲食店は休業を選んだり、営業しても客が来ない状況に陥ったりした。カフェのオープンを控えた2人も「何かしなければ」と思う半面、どうしたらいいかは考えあぐねていた。

 そうした中で小川さんが、富山県内の友人がSNSにテイクアウトマルシェを訪れたことを投稿しているのを目にし、「これなら福井でもできる」と思い立ち、カフェの開店を後回しにしてテイクアウトマルシェに取り組むことになった。

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