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【深層リポート】栃木発 コロナ禍で地域貢献 プロスポーツチームが存在感

動画でメッセージを発信する栃木県内のプロスポーツ選手ら(栃木SC提供)
動画でメッセージを発信する栃木県内のプロスポーツ選手ら(栃木SC提供)

 新型コロナウイルスが人々の生活に大きな影響を与える中、栃木県内のプロスポーツチームが積極的な地域貢献活動に取り組み、存在感を示している。各スポーツはリーグ戦が中止になったり、無観客での開催を余儀なくされたりするなど苦しい状況が続くが、これまで培ってきた「地域密着」の強みを生かし、物心両面で県民を支えようとしている。

未来への糧

 「共に乗り越えましょう!」。

 今月上旬、県内で活動する5競技6つのプロスポーツチームが「TOCHIGI 6PRO PROJECT」を設立し、各チームから1選手ずつが動画投稿サイト「ユーチューブ」でメッセージを動画配信した。発起人はサッカーJ2栃木SCの菅(かん)和範選手。新型コロナの影響で大会が中止となった小中高校生たちを励ます内容だ。

 各選手は、いま悔しい思いをしている学生と同じように、若い頃に競技に打ち込んだからこそ、プロとして活躍する現在がある。「青春の全てをささげ、汗を流した日々は無駄ではない」「辛く受け入れ難い経験は必ずや未来への糧となる」などと、学生らを激励した。

 動画はすぐに学生たちの間で話題になった。目指していた全国高校総体が中止となった県立真岡工業高校自転車競技部3年の北村佳重(よしのぶ)さん(17)は「なかなか中止を受け入れられなかったけれど、皆さんの応援をもとに、また頑張ろうと思えた」と、笑顔を見せた。

 県内のプロスポーツチームによる地域貢献活動は、他にも行われている。5月21~31日には、家庭で県内の温泉を楽しんでもらおうと、3競技5チームの選手やスタッフが、全国的にも有名な鬼怒川温泉や塩原温泉などの源泉を無料で届ける「源泉デリバリー」を実施。開始後間もなく予約が殺到するなど、好評のうちに終了している。

 自転車ロードレースのプロチーム、那須ブラーゼンは6月30日まで、観光客の減少で出荷予定だった農作物が余り苦境に立たされた地元農家を支援するため、地域で栽培された高原野菜などを配達する活動を行っている。

地域密着の利点

 コロナ禍にこうした支援活動が即座に行えた背景にあるのが、各チームの地域密着を重視する姿勢だ。ファンサービスなどを通して日常的に地域に根差した活動を行ってきたからこそ、地域が抱える問題に気づき、チームでできる活動をすぐに考え、実践することができたという。

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