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MICEの新潮流 大規模イベント「新しい開催方式」の採算

オンラインと現実を融合させた新しいイベントのイメージ(JTB提供)
オンラインと現実を融合させた新しいイベントのイメージ(JTB提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大がイベントや展示会、学会などMICE(マイス)業界に深刻な打撃を与えている。多数の人を集める懸念から大規模イベントは中止や延期が相次いでいるが、大きな経済効果を生むことから再開への期待は高く、オンラインを活用するなどコロナと共存する「ウィズコロナ」時代を見すえた新しい開催方式を模索している。(田村慶子)

オンラインと現実空間融合

 新型コロナの感染が拡大していた3月、ある企業が東京都内のホテルで社内表彰式を開いた。CG(コンピューターグラフィックス)やライブ配信システムなどデジタル技術を活用し、大勢を一堂に集める式典の代わりに一部をオンライン形式に切り替えた。

 会場に集まるのは受賞者ら約30人にとどめ、勤務先のパソコンなどから約2千人の社員が“リモート参加”した。会場と受賞者の職場を放送で結ぶなど、オンラインで出席する社員にも見応え十分の演出にした。担当者は「現実空間と融合させることで式の盛り上げに成功し、受賞できなかった社員の士気向上にもつながった」と満足している。

 式を企画したJTBは「触覚や嗅覚、味覚、熱量など現実でしか体験できないものがある。コロナ後のマイスは全てオンラインではなく、現実と融合することで進化する」とみる。

2兆8千億円分の契約消失

 新型コロナの影響で開催が難しくなっているマイス。国際見本市連盟(UFI)は3月、展示会の中止・延期により商談がなくなったことで263億ドル(約2兆8千億円)の契約が失われ、関連業界は165億ドル(約1兆8千億円)の損失を受けたと発表した。

 大阪国際会議場(大阪市北区)は年間取扱件数の4割弱に当たる約500件、インテックス大阪(同市住之江区)は見本市など約100件が中止・延期となるなど、大阪の主要施設も軒並み感染拡大のあおりを受けている。

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