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江戸時代の日記から見た商都と庄屋の日々、77歳主婦の力作

森家の庄屋屋敷の跡地付近で、森長右衛門の魅力を語る浜田昭子さん=大阪府東大阪市日下町
森家の庄屋屋敷の跡地付近で、森長右衛門の魅力を語る浜田昭子さん=大阪府東大阪市日下町
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 大阪府東大阪市の主婦、浜田昭子(あきこ)さん(77)が、江戸時代に地元で旺盛を極めた庄屋の主人の日記を18年かけて読み解き、本にまとめた。日記には訪れた人の名が逐一記録され、年貢高を決める役人や商都大坂の経済、行政を主導した町人らとの交流が記されていた。領主が頼るほどの政治力を有する一方、村人にはめっぽう親切。時代小説の主人公を思わせる主人の人柄に浜田さんは魅了されたという。

(川西健士郎)

日記は当時の庶民の生活史

 大阪平野を見渡す生駒山西麓の山里、河内国・日下(くさか)村(現東大阪市日下町と周辺)で庄屋を務めた森長右衛門(ちょうえもん)(1683~1745年)の日記で、43歳から62歳で死去するまでの18年分11冊が現存し、うち10冊が京都大に所蔵されている。

 浜田さんは50代の頃、地元フリーペーパーの記者をしており、地元の郷土史にも詳しい。日記は大学側に頼み見せてもらうなどして解読した。浜田さんによると、近世の村落に残された庄屋など村役人の日記類は、領主との支配関係や業務を記録したものがほとんどだが、きちょうめんな長右衛門は日下村の日常を感情を交えず丹念に記録しており、庶民の生活史としての価値が高いという。

 たとえば、徳川8代将軍吉宗が幕府の権威強化のため、享保13(1728)年に挙行した日光社参(将軍が家康をまつる日光東照宮に参ること)の記述では、江戸や日光から遠く離れた日下にも厳戒態勢が及んだ様子がよくわかる。

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