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プロ野球に東大発AIベンチャー、非接触の動作解析に期待

映像から選手の動きを解析するAIアプリ「Deep Nine」(ACES提供)
映像から選手の動きを解析するAIアプリ「Deep Nine」(ACES提供)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3カ月遅れで19日に開幕するプロ野球に、東京大の“頭脳”が持ち込まれる。東大大学院工学系研究科の出身者らによる人工知能(AI)ベンチャー企業などが開発した、投手や打者の動作解析アプリだ。映像から関節の位置や角度を分析して選手のパフォーマンス向上に役立てることが可能で、今季から試験導入される。プロ野球のデータ活用といえばチーム戦術面が主流だったが、選手個々の能力アップにも生かす試みが加速しそうだ。 (岡野祐己)

関節の動きから分析

 アプリはAIで野球選手の動作解析を行う「Deep Nine(ディープナイン)」。東大大学院生や修了者ら6人が平成29年に創業したAIベンチャー「ACES(エーシーズ)」が、大手広告代理店の電通などと共同開発した。

 投手の場合であれば、投球の際の肩や肘、足といった関節の動きや角度などが球速や球の変化にどう影響するかを分析することが可能。打者なら各関節の動きや速度と打席での結果を対照することで、不調時には体が投手側に突っ込みやすい-といった傾向を把握することができる。

 約2年の開発期間を経て、今季からプロ野球の球団での試験導入が決定。球団名や利用料は非公表で、当面はプロでの利用に限られるという。

器具は不要

 野球の動作解析に詳しい筑波大体育系准教授で硬式野球部監督も務める川村卓氏によると、プロ野球では米大リーグを参考に昭和50年前後からこうしたデータ分析が導入されるようになった。現在、大半の球団が投手の球速や球の回転数、その変化量などを分析し、選手強化に生かす取り組みが定着している。

 選手の動作を調べる手法としては、赤外線マーカーや加速度計などを体に装着して行うのが一般的。だが、こうした装置を身に着けることに抵抗を示す選手も少なくないという。

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