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チュキチュキでブレーク 山形弁ローカルタレント ミッチーチェンさん(43)

キャラクターTシャツを着るミッチーチェンさん。山形弁の「どだなだず」は、関西弁の「どないやねん」、標準語「どんなだよって」という意味だという=山形県天童市(柏崎幸三撮影)
キャラクターTシャツを着るミッチーチェンさん。山形弁の「どだなだず」は、関西弁の「どないやねん」、標準語「どんなだよって」という意味だという=山形県天童市(柏崎幸三撮影)

 「チュキチュキチュキチュキ チュキナンデス」と繰り返すコメディータッチの楽曲と独特の振り付けで昨年秋にブームとなった「トッポギとチヂミと私」。プロデュースしたのは、韓国人アーティスト、チェンタンソクにふんして自ら歌い踊る山形県天童市出身のローカルタレント、ミッチーチェンさん(43)だ。

 「チュキ」が「好き」に聞こえることや、振り付けが簡単でまねしやすいこと、何より愛らしく見えることなどから、若者たちに人気の動画サイトTikTokでブレーク。チュキチュキの楽曲に乗せて若者たちがアップロードした動画なども含め、総再生回数は3億回を突破した。本人も「あまりの人気に驚きです」という。

 山形弁のローカルタレント・ラッパー・歌手として活動し、いまや地元民放局やテレビCMに多数出演する売れっ子だ。

 都内の大学を卒業後、ニート生活を送っていたが、帰郷。まもなく、全身を激しい痛みに襲われた。病名も分からないまま通院する日々が続いたが、ようやく線維筋痛症と判明し、発病から約5年を経て完治した。

 苦しい闘病生活後に「いまは2度目の人生。それなら本当に好きなことをやろう」と、昔からやってみたかったお笑いの世界に進んだ。

 友人に誘われるまま、平成20年、若手ピン芸人のコンクール「R-1ぐらんぷり」に出場。その後も山形から東京に通ってはライブハウスで1人コントを続けた。しかし「人と争うのが嫌いで小心者」という性格。東京の芸能界でやっていくことなどできないと感じ始めていた。

 ところが、妹の結婚で余興を披露したことが、山形で話題に。口コミで広まり、結婚式やイベントの余興で呼ばれることが増え、「山形でやっていこう」と決意。「伝説の余興師」を自称し山形県初のローカルタレントになった。

 「病気が背中を押してくれました。時代も味方してくれたのかもしれません」と振り返る。平成23年の東日本大震災後、「がんばっぺ!東北」のキャッチフレーズが生まれ、ご当地キャラクターが人気を呼ぶなど、地方色や地方の方言が好まれる時代になったからだ。

 だが新型コロナウイルスの感染拡大でイベントは激減し、笑いの世界も減り、いままでの常識が通用しなくなった。「でも…、時代の流れに対応したものであれば、きっと生き残っていける」。そう信じている。(柏崎幸三)

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