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【柴門ふみの人生相談】在宅勤務が続いたあとの出勤再開 気持ちも体もつらい

相談

 3月の終わりごろから在宅勤務が続いていました。新型コロナウイルスにかかるのが怖かったので、休みの日もあまり外出をしなかったし、平日はパジャマのままで仕事をする日もありました。電車に乗らなくていいから遅く起きることもできる、在宅勤務が気に入っていました。

 こんな暮らしが続いたあとの通勤の再開はとても疲れます。長年当たり前のようにしていましたが、早く起きて服を着て、混雑した電車に乗って、会社で長い時間を過ごすことがこんなに体にこたえるとは。今は以前よりも疲れが倍増です。もう一度気持ちを奮い立たせるために、アドバイスをお願いします。

(東京都、40代、会社員)

回答

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、いろいろなことを気づかせてくれたと思います。私たちが当たり前と思っていた慣習が、それがなくてもやっていけること。逆に、無理だと思っていた新しいツールが使いこなせるようになったこと、とか。

 私はアシスタントを在宅勤務とし、漫画の背景をパソコンから送ってもらうようにしました。とても無理だろうと思っていたのですが、やってみると案外うまくいき、通勤の時間と体力のロスがなくなった分、丁寧な描き込みをしてくれるようになった気がします。

 現在はかなり緩和されていますが、以前の日本企業は、もっと従業員を規則でがんじがらめにしていました。女性はタイトスカートでナチュラルストッキングにヒール靴でなければいけないなどという今では笑い話のような話がまかり通っていました。

 なので、今回やむを得ない状況で広まったリモートワークで気づいたことを、社員全員が忌憚(きたん)なく感想を言い合える会社になればいいのにな、と私は思います。

 「会社で長時間拘束されるより、私は在宅のほうが集中できました」

 そういう社員がいたなら、極力在宅勤務を選ばせるというふうに。そしてこれからは、そういう企業が生き残るのではないでしょうか。

 一方で、家だとだらだらするから、早く会社に行きたいと思っていた人も確実にいます。休日は魂が抜けたようになるお父さんが会社に行くと生き生きしたビジネスマンの顔になったりしますから。

 相談者は会社に行くほうが疲れる、というタイプのようです。フレキシブルな勤務体制を選べる会社に移るのが良策ですが、転職の気持ちがないのなら、リモートワーク期間は長い春休みだったなと、気持ちを切り替えることですね。

回答者

柴門ふみ 漫画家。昭和32年生まれ。代表作は講談社漫画賞の「P.S.元気です、俊平」のほか、「東京ラブストーリー」「恋する母たち」(ともに小学館)など。著書に「そうだ、やっぱり愛なんだ 50歳からの幸福論」(角川文庫)など。故郷の徳島市観光大使も務める。

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 住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、相談内容を詳しく書いて、〒100-8078 産経新聞「人生相談 あすへのヒント」係まで。

 〈メール〉life@sankei.co.jp

 〈FAX〉03・3270・2424

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