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軽減税率・脱プラOK エコなテイクアウト「岡持ち」

 新型コロナウイルスの感染拡大とともに、飲食店側の対応策として広がったテークアウト。料理を持ち帰るには容器が必要になるが、福井市の洋食店が開発したのは環境にも優しい紙製の容器で、その名も「OKAMOCHI(オカモチ)」。もともとはプラスチックトレーに入った料理を運ぶものとして、ビジネスアイデアのコンテストでグランプリを得たこともあるが、近年の「脱プラ」の流れに沿って改良し、トレーなどすべてを紙製とした。国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」にも合致しており、同社は全国販売へ意欲を燃やしている。

きっかけは消費税増税

 OKAMOCHIを開発したのは、昭和9年創業の福井市の洋食店「グリルあまから」の3代目、野坂昌之さん。そもそも野坂さんがテークアウトに目を向けたのは平成29年。きっかけは令和元年10月から消費税が増税されることだった。

 この消費税増税で店内飲食の税率では10%に引きあがるものの、軽減税率が盛り込まれ、持ち帰りは8%に据え置かれた。

 飲食店にとって2%の差は影響が大きく、野坂さんは今後はテークアウトが主流になると考えた。だが、自分の店で始めようにも「既製の持ち帰り容器には個性がなく、どこの店か分からない」と物足りなさを感じていた。

紙製テークアウト容器「OKAMOCHI(オカモチ)」=福井市
紙製テークアウト容器「OKAMOCHI(オカモチ)」=福井市
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 理想に描いた形状は、ホテルや喫茶店などのアフタヌーン・ティーセットで提供される2~3段重ねのティースタンド。探してみたが、どこにもない。ないなら作ればいいと、スリットの部分に料理の入ったトレーを差し込む3層式の段ボール製容器を開発した。

 その容器で唐揚げのテークアウトセットを始めると人気となり、注文が集中。野坂さんは「商品そのもののボリュームもあったが、容器で高級感、特別感が演出できた」と振り返る。

脱プラで再スタート

 この人気ぶりを受け、野坂さんは容器の製品化に動き出した。

 トレーを縦に3段に重ねて持ち運ぶ格好から「OKAMOCHI」と命名。福井市などが実行委に入る「福井発!ビジネスプランコンテスト」に応募すると、平成30年2月の最終選考でグランプリに選ばれた。

最初に開発した「OKAMOCHI(オカモチ)」=福井市
最初に開発した「OKAMOCHI(オカモチ)」=福井市
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 商機が一気に膨らんだと思ったが、すぐに課題にぶち当たった。このころ、プラスチックごみが投棄されて海洋汚染につながる「海洋プラスチックごみ」問題がピックアップされ、脱プラの動きが加速したのだ。

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