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「もみじ饅頭」の生き残り策 観光依存から地元回帰

 広島名物「もみじ饅頭(まんじゅう)」の製造・販売を手がけている「やまだ屋」(広島県廿日市市)は、自社工場がある同社おおのファクトリー(同市)駐車場敷地で、キッチンカーなどが日替わりで出店する「はつかいちにぎわい市」を開催している。新型コロナウイルスの感染拡大で観光地は閑古鳥が鳴き、同社も「観光客頼みだった」という中、「地元回帰」をキーワードに懸命の生き残り策を講じている。

観光都市は大打撃

 世界遺産・厳島神社(同市)の登録区域内に本社を置く同社。もみじ饅頭だけでなく「桐葉菓(とうようか)」という名菓でも知られる。おおのファクトリーは工場が併設された店舗で、年間約2万4千人の観光客らが工場見学などに訪れていたという。

 しかし、新型コロナの感染拡大で、外国人観光客は入国制限され、国内の緊急事態宣言で県をまたぐ移動も自粛が呼びかけられた。年間約6500万人の観光客が訪れる広島県は大打撃を受けた。

 「4月の売り上げは対前年比7割減です。おおのファクトリーの工場は3日に1回程度しか稼働していません」と同社営業本部次長の相野智幸さんは新型コロナの影響を説明する。同ファクトリーでは年4回のクラシックコンサートなども展開していたが、こちらも開催のメドが立っていないという。

閑散とする宮島=5月28日、広島県廿日市市
閑散とする宮島=5月28日、広島県廿日市市
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 5月28日、同社のある宮島(厳島)を訪ねてみた。すでに休業要請が解除されていたにもかかわらず、営業している店舗は半数にも満たない。閉まったシャッターが目立つ商店街の中は、島内を散策している人がちらほらといるだけで閑散としている。同社宮島本店も休業が続いたままだ。

キッチンカーの利点

 「これまでは観光に依存しすぎていた」(相野さん)。同社が着目したキーワードが「地元回帰」。その結果生まれたのが、「はつかいちにぎわい市」だった。

 「弊社だけでなく困っている事業者はたくさんあります。工場の敷地を提供することで少しでも助けになるのならと企画しました」

 厳島の対岸、JR大野浦駅に近く、国道2号沿いという立地にある同ファクトリー。ここの駐車場にキッチンカーなどを誘致し、地元住民をターゲットににぎわいを演出する。

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